日常の指導のポイント 面接の質問にどう対応(4)いたずらを反省させ抑止する

日々の教育活動に関する面接の質問にどう対応するか、連載第4回は、「いたずら」「係活動」に焦点を当てよう。


 質問例7

担任している学級で「机に『バカ』と書いた紙が入っていました」と子供からの訴えがありました。学級全体に何度も聞いたり、一人一人に聞いたりしても書いた子は見つかりませんでした。このようなことが起きたら、あなたは担任としてどう対応しますか。

 (ポイント)

このような学級内でのいたずらやトラブルでは、厳しく問いただしても「僕(私)がやりました」と名乗り出ることはほとんどないと考えた方が良い。対応が不十分であると、いたずらされた方の子は不満を持つだろう。いたずらした子も見つからないのなら何度も繰り返すようになるかもしれない。双方の内面に響く対応が求められる。

まず行うべきは情報収集による実態把握である。訴えてきた子に、その紙はいつ発見したのか、誰が書いたのか思い当たることはないのか、などを聞き取る。実物の紙も見せてもらい、確認する。その上で学級全体で話し合っていいかどうか、本人に聞く。もし、自分の名前を出してほしくないというのであれば、その気持ちは尊重した方が良い。

続いて学級の指導はどうするか。教師から事実を話し、いたずらの被害に遭った子の気持ちを考えさせるようにする。その際、担任は被害に遭った子の味方であることを強く打ち出す。そして、このようないたずらは許されないというメッセージを伝える。

ここで留意すべきは、犯人捜しの行動をしつこく行ってはいけないということである。子供たちから、「先生は自分たちを信じていない」と思われたり、「犯人扱いをされた」と不信感を持たれたりするとマイナスだからだ。

いたずらを許さないという意識を学級全体に醸成したい。いたずらをした子にも反省の気持ちが芽生えるようになる。それでも、学級全員の前で名乗り出るのには強い抵抗があるのが普通である。そこで、その子の反省が行動化できる余地を残すようにする。直接担任に話しに来てもいいし、紙に書いて教えてくれてもいいので、自分から告げてもらいたい旨を伝える。その際、「先生はその子も学級の一員なので見捨てないよ」と申し添えたい。

具体的にいたずらした子が分からないまま終わることもある。しかし、こうした取り組みが今後のいたずらなどへの抑止力となっていく。なお保護者にはその日のうちに経緯と対応を伝えることを忘れてはいけない。

「いたずらを受けた子から事情を詳しく聞きます。本人の同意を得た上で学級の指導を行います。何が起きたかを告げ、いたずらを受けた子の気持ちを考えさせ、担任はその子の味方であること、いたずらは許されないことを強く打ち出し、学級全体の意識を高めて、いたずらをした当人の反省を促します。犯人捜しはしませんが、先生には打ち明けてほしいと伝えます」などが回答例となる。

 質問例8

係活動は、重要な学級の活動です。どのような係を置いたらよいか、子供たちが係をがんばるようになるにはどうするか、あなたは学級担任としてどう取り組みますか。

 (ポイント)

担任から一方的に、必要な係を提示しないようにしたい。まずは、担任が「どんな係が学級に必要だと思いますか」と聞いて、子供たちに考えさせる。これまでの経験から、例えば小学校なら「生き物係」「歌係」などが出されてくるだろう。

子供たちの発想を広げるために、「みんながこのクラスでやってみたいことを係にしてもいいよ。また、得意なことでもいいよ」などと助言してみるとどうだろう。子供たちは考えて、「イベント係」「読み聞かせ係」などを提案してくる。もし出てこないのであれば、教師から例示してもよい。後は提案された係の設置を、子供たちに拍手で承認してもらえばよい。次いで個々の希望をとり、係活動をスタートさせる。

係活動を活発化するには、時間の確保が重要となる。通常、係活動の時間には休み時間が充てられるが、休み時間は遊びたいという子供も多いので、別の時間を考えたい。朝の会や給食の時間を活用する手もある。朝の会が15分だったら、週に1回はあいさつと簡単な確認事項を5分程度で済ませ、残りの10分を係活動の時間とする。短いようだが、あらかじめ子供たちに10分を係活動の時間にするのを予告しておけば、話し合いをしたり、練習をしたり、掲示物を作ったりなど、有効活用できるものである。給食の時間を係活動の連絡や報告に使うこともできる。時間が確保できれば、係活動にも意欲的になる。

それでもマンネリ化が見えるようであれば、定期的に係替えをするとよい。学期中は一つの係で固定とせずに、例えば1、2カ月ごとに係を替えていく。「次の係替えは〇月」というように予告しておけば、子供たちも納得する。こうすると子供たちもさまざまな係を経験できる。係替えのときには、新たな係を提案してもらったり、似たような係を統合したりすると係活動の活性化につながる。

「まず子供たちにどのような係が必要かを考えさせます。発想を生かすため、新しい係を提案してもらうのもよいでしょう。朝の会などを工夫して係活動の時間を確保し、意欲化を図ります。また、係を長く固定化せず、2カ月くらいで係替えを行い、マンネリ化を防ぐとともに多様な経験をさせたいと思います」などが回答例となる。

あなたへのお薦め

 

特集