【面接の○回答×回答(176)】「授業が分からない」と言われたら

問い

保護者から「『子供が先生の授業が分からない』と言っている」という訴えがありました。あなたはどのように対応しますか。

〇回答

真摯(しんし)に受け止め、前もって気付けなかった点を反省し個別と全体とから対応します。まず、その子のつまずきの補充指導と観察を続け、その後の様子を保護者にも伝えます。一方全体には、さらなる授業改善に取り組みます。授業の到達目標を明確にして到達度をチェックし、子供たちの自己評価の場を設けます。また、学習活動の形態を工夫します。具体物を活用した操作活動や体験活動の場の設定を工夫します。特に自分の専門の研究教科については単元を決めて授業記録を取ります。子供の反応を観察し、「おやっ」「なるほど」と思ったことをメモして授業改善に生かします。なお、独りよがりにならないように先輩に授業を見てもらい指導を受けます。

【コメント】

まず初めに、個別と全体と視点を明確にして回答しています。次に、授業改善という策を示し、その具体的な方法を述べています。これは考えを順序立てて話す力を備えていると評価されます。欲を言えば、保護者から訴えられる前に、子供から直接話してもらえるような、子供との人間関係ができていなかった点への反省の言葉が付け加えられていると、さらに光る回答になります。

×回答

どの教科が分からないと言っているのか聞きます。そして、そのつまずきを調べて指導します。授業中もその子の発言やノートを注意して見ます。理解の不十分なところを補充指導します。また、同じような間違いをしている子はいないかを調べます。小テストをして理解の状況を調べます。つまずきの多い場所は学習内容が定着するような宿題を出して復習させます。

【コメント】

これでは「教え込みの授業」を平気で進めている教師を想像されそうです。この回答の欠点は授業力の低さを指摘されているという受け止めができていないことです。「魅力ある授業」をするための独自の考えを整理します。子供が主体的に活動できるための学習形態、教材と提示の工夫、発問、板書などについて前もって考えをまとめておくのです。面接だけでなく論文試験にも使えます。

アドバイザー・塚田亮 元東京都公立学校長

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