【合格を勝ち取る志願書の作り方(1)】志願書は何のために作成するのか

共栄大学准教授 小川 拓 
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志願書は人物評価の第一歩

 皆さんは、すでに「志願書」を入手済みでしょうか。通常、教員採用試験の志願書(実施要項)は、3~5月頃に各自治体のホームページなどで配付されます。

 志願書の提出には期限があるので、余裕を持って作成するためにも早めに入手しておきましょう。手書きで記入する自治体もまだ多いので、2部準備しておくとよいでしょう。なお、志願書のような正式書類では修正液などの利用は良いイメージを与えません。間違えた場合は、書き直すことをお勧めします。

 皆さんも、今までに志願書や履歴書の類いのものを一度は書いたことがあるでしょう。バイトの履歴書と同じように考える人はいないと思いますが、教員採用試験の志願書は「作戦を立てながら」「時間をかけて」「丁寧に」仕上げていく必要があります。

志願書の使われ方と役割

 志願書が使われるのは、主として面接試験の時です。複数の面接担当者がいますので、コピーして渡される形になります。

 面接官(多くは現職の校長ですが、PTA役員や地域住民などが入るケースもあります)には、面接が行われる直前に志願書が評価表と一緒に渡されます。この段階で、面接官は受験者の特徴を志願書から確認していきます。

 「採用試験は人物評価」と言われています。志願書の印象が良ければ、面接を行う前のイメージが良くなります。面接が始まる前の段階で、意識的な部分で加点されるか、減点されるかは、面接での評価に大きく影響してきます。

 例えば、加点イメージで始まったのであれば、面接官は受験者の良いところを探しながら面接を進めていくことになります。自分の良いイメージと合っているかを、確認しようとするのです。そのため、前半はプラス評価が多くなってくるはずです。

 逆に、減点イメージで始まったのであれば、受験者の悪いところを探し始めることになります。その場合は、面接の中で序盤の減点を取り返さなければならず、加点につながる回答を連続させなければいけないことになります。

 そのように考えれば、志願書は人物評価の第一歩と考えることができます。言い換えれば、志願書づくりの段階から面接はスタートしているのです。

志願書は何のために作成するのか

 教員採用試験の志願書では、全ての項目において、「私は教員に向いているんです」ということを醸し出すように書く必要があります。そうした記述の数々から面接官はその人の教員としての適性を見ていくからです。その上で、面接や討論、他の試験などで合否の判断をしていきます。

 では、志願書を作成する際には、どのようなことを考慮すればよいのでしょうか。具体的な記述内容や細かい配慮事項については、次回以降お話ししていきます。心の準備とともに作成の準備もしておいてください。


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