【合格を勝ち取る志願書の作り方(2)】志望動機の書き方①

共栄大学准教授 小川 拓 
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 それでは実際に書いていきましょう…と言われても、すぐに書けるものではありません。用紙にすぐ下書きをしようとしても難しく、何回も構成を練る作業が必要となってきます。

 最初に、受験する自治体の用紙をしっかりと確認する必要があります。書く範囲はどの程度か、1行に何文字書けるのか、全体で何行書けるのかなどについてです。罫線がない場合は、自分で行の間隔を決めなければいけません。その場合は読みやすさを考慮し、1行の間隔は7㍉程度にするとよいでしょう。

 こうしてどう書くかが決まったら、ワープロソフトで設定して書いていきます。大切なのは、幾つかの段落に分けて簡潔に書いていくことです。また、文字数指定がある場合は、所定の文字数に収まるようにする必要もあります。

志願書の内容は大きく三つ

 志願書に記述する内容は、大きく「①履歴等」「②志望動機」「③自己アピール」の三つです。今回は「②志望動機」について解説します。

【志望動機に書く内容例】

 ①教員志望理由

 ②校種(特別支援、養護教諭、栄養教諭等含む)選択理由

 ③自治体選択理由

 ④目指す教師像・決意

 「志望動機」には、上記のような内容を記述していきます。ただし、「〇〇県を志望する理由を書きなさい」などと指定されている場合があり、その場合は正対して書くことが肝要です。

 ①教員志望理由

 「子供が好き」と書く受験者がいますが、ありきたりな上にこのご時世は変な意味にも取られかねないのでお勧めしません。むしろ、「教えること」「応援すること」「世話すること」などが好きであると述べ、具体的なエピソードなどを入れていくとよいでしょう。

 「恩師に憧れて」と書く人も多いですが、その場合は「指導力」「人間性」などに触れながら書くことができれば、自身が目指す教師像につなげることができます。

 ②校種(特別支援、養護教諭、栄養教諭等含む)選択理由

 中高では「部活動」を理由として書く受験者がいますが、部活動は課外活動ですので、メインに据えるのは避けた方がよいでしょう。

 ここでは「人格形成にとって貴重な…」「〇〇科の特性を生かして将来は…」「〇〇教諭として心身の成長を…」といった具合に、自分が教壇に立った際にどのようなことを信念として教育を推進していくのかを記述しましょう。

 ③自治体選択理由

 「自分が育った故郷だから」だけでは弱いものがあります。自治体のどこに魅力を感じているかを記述していくことが大事です。「恩返ししたい」と書く人もいますが、合格前の段階では時期尚早です。

 大切なのは、受験する自治体の教育振興基本計画等を読み込み、自治体の魅力や特徴、先進的な取り組みなどを組み込むことです。

 ④目指す教師像・決意

 最後の段落には、目指す教師像や決意を入れるようにします。その際は「○○な教員になりたいと思います」などとは書かず、「○○な教員になります」と決意表明をするような形で断定的に書きましょう。

 また、「研究と修養に励み」と入れれば、試験官は「教育基本法9条」もしくは、「教育公務員特例法21条」について書いているのだとすぐに分かります。
 
 次回は、具体的な文例を示しながら解説していきます。


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