【面接の○回答×回答(177)】自己評価をどう考えるか

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教師にとって3学期の2~3月は、自己評価を基に次年度への意欲を高める大事な時期となっています。いま臨時採用で勤務している学校のケースをもとに、自己評価の基準と自らの評価について述べてください(受験者は臨時採用職員)。

〇回答

学校現場では、校長が年度当初に全教職員に向け、学校経営方針を示されますが、それが自己評価の基準になると思います。その学校経営方針を受けて、組織の一員としてどの程度具現化に貢献し、成果を上げることができたかということが自己評価につながります。十分できた、ある程度できた、不十分の3段階で評価できると考えます。

経営方針は2本柱で構成され、第1の柱は全ての子供に確かな学力を付けることです。一担任で取り組むのではなく学年や教科・領城部会で共通理解し、少人数指導や習熟別指導など協力して取り組みました。経験を積み重ねた先輩教師の下で成果を上げることができたと考えます。第2の柱は、互いを思いやる優しい心を持つ子の育成です。道徳や特別活動、日々の学校生活で意図的に取り組みました。しかし、学年や教科・領域部会に頼り過ぎて自ら考え行動することが不十分でした。具現化についても経営方針を読み込んで自分の考えを提案できるようにしなければと反省しています。今後の努力目標です。

【コメント】

自己評価の基準について、校長が示した学校の経営方針の意をくみ、組織の一員として具現化に取り組むことができたか、という点を挙げたのは、理にかなっていて説得力があります。対処についても具体的に述べられています。経験を積み重ねた先輩教師に学び、子供たちの育成に尽力したいという謙虚な姿勢、今後はよりいっそう主体的に取り組みたいという心意気にも好感を持ちました。

×回答

教員の使命は、子供たちに自ら学び生涯にわたり幸せに生きていく力を付けることです。その基礎は日々の授業によって培われるものと考えます。授業の多くは教科の指導が占めていることから授業力を重視します。従って私の自己評価の基準は子供たちが喜々として授業に参加し満足しているか否かが自己評価の基準であると捉えています。

そのために、教材研究に努め、学習の狙いを明確にして子供たちが学習に没頭できる環境づくりにも努めてきました。最初に手掛けたことは教室環境の改善で他学級の教室を見せてもらい参考にしました。また、保護者から信頼され、子供たちが授業に集中している先輩教師から、重要なのは授業規律であると教えられ、その確立にも心掛けています。そのおかげで子供たちは大きく変容し成長したと思っています。今後は1単位時間のチェックポイントを作成して実践の充実に取り組みます。

【コメント】

教員の使命、良い授業の重要性の考え方は結構だと思います。一つ一つの取り組みもそれだけを見ると間違いではありません。しかし、自己評価をすることがなぜ重要なのかがこの回答からは読み取ることができません。自分はこのように取り組み成果を上げたと主張しているだけにも思います。独善を取り払い謙虚に実践・反省などを述べてもらいたいものです。

元東京都公立学校長・宮澤義一

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