日常の指導のポイント 面接の質問にどう対応(9)友達を作れない子供への対応

 日々の教育活動に関する面接の質問にどう対応するか、連載第9回は、子供の友人関係を取り上げる。


 質問例1

 あなたのクラスに友人をなかなか作れない子供がいます。あなたならどのようにしますか。

(ポイント)

 どのクラスにも友達が作れない子供がいるもの。教師に積極的に話し掛けてきたり、授業中の発言が活発だったりする子供には自然と目が向くが、常に静かでどちらかと言うとこもりがちな子供は時にはクラスの中に居場所がなくなり孤立してしまうこともある。このような子供に気付くことが大切で、気付いたら教師から意図的な働き掛けをしなくてはならない。

 まずは教師がその子の話し相手になるようにする。その際、共感を持って話を聞くことが大事だ。子供がどのような返答をしてきても反論したり、注意したりせず受け入れることが求められる。

 休み時間に一人で本を読んでいる子供にどう話し掛けるか。「どんな本を読んでいるのかな」「へぇー、面白そうだね」「どんな本が好きなの」のように話し掛けていく。授業中なら、その子がノートに書いている内容を見て、「いい考えが書けているね」「発表できるかな。みんなの前で発表してね」というようにコミュニケーションをとっていく。

 教師の方から「あなたと仲良しになりたい」というサインを送っていくことにより、その子供も教師には心を開くようになるはずである。場面指導でこのようなテーマを示されることもあるので、その際は教師から積極的に寄り添っていく姿勢を示すことが大事だ。

 心を開くことができると、その子がどのような願いを持っているのか、知ることができる。例えば、「本当は友達と遊びたいけど、断られると嫌だから誘えないんだ」というケースがある。このような本人の気持ちの分析ができると対策も取りやすくなる。

 その子を受け入れてくれそうな小グループに声を掛け、教師も一緒になって遊ぶ。遊ぶ時に、自分の気持ちをどう伝えたらいいか教えていく。学級全体で遊ぶ日を設定するなどして、クラスの子供と一緒に遊ぶ機会を増やすのもいいだろう。

 また、親が子供の人間関係を把握しやすい低中学年なら、保護者に協力を求めるのもよい。いじめがあるのなら別だが、友達がいないくらいで担任が積極的にわが子を気に掛けてくれることは少ないので、保護者からの信頼を得る機会にもなるだろう。

 このような取り組みを繰り返す中で、その子自身も学級集団に溶け込み、自分の居場所を見つけられるようにしていく。

 「そのような子供がいることに気付けるよう、クラスの子供たちの様子が把握できるよう努力します。気付いたら教師から積極的に話し掛け、仲良くしたいという気持ちを示し、心を開いてもらえるようにします。気持ちが分かるようになったら、その気持ちを尊重しながら、クラスの小グループと教師が一緒に遊ぶようにして、なるべく自然と仲良く遊べるようになるよう働き掛けていきたいと考えます」などが回答例となる。

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