【絶対外せない場面指導のポイント(6)】新年度最初の避難訓練で…(実演型)

共栄大学客員教授 中根政美
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【出題】

 明日、新年度最初の避難訓練(地震発生による)があります。児童生徒に事前指導をしてください(小5・中2を想定)。

対応のポイントと実演例

 場面指導の出題ではありますが、内容的には模擬授業に近いものがあります。1分間構想した後5分間、面接官と他の受験生を前に指導します。地震による避難訓練は、多くの小中学校が大規模地震発生を想定して行っています。避難訓練の意義と真剣に参加することの大切さを指導できるか、全体指導力が問われる場面指導です。

 この場面指導は5分間という長い指導時間ですから、「まず」「次に」「それから」を構想して指導します。課題の狙いは、「初めての避難訓練の意義を伝えられるか」「真剣に参加する意欲を持たせられるか」です。

面接官:それでは、始めてください。

受験者:(地震被害の写真を提示する動作)皆さん、この写真、分かりますか? そうです。このような大きな地震の発生が起こるのではないかと言われています。もし、授業中に発生したらどうしますか? そうです。机の下に隠れ、揺れが収まってから外に避難します。

 では、先生が皆さんにお話したいことは何だと思いますか?そう、「避難訓練には真剣に参加してほしい」ということです。教室も4年生(1年生)より上の階になりました。今、避難方法を訓練することの大切さを理解できましたか?

 では(と言いながら板書し…)、この「お・か・し・も・ち※」の意味を教えてください。そうです。先生、安心しました。では、明日の避難訓練、命を守れるよう真剣に参加してくださいね。

外せないポイント①=避難訓練の意義を理解させる

 この場面指導の狙いは明確です。新年度に避難経路を確認すること、避難訓練に真剣に参加させることです。東日本大震災以来、ほとんどの小中学校は、年度当初の早い時期に1回目の避難訓練を実施し、避難経路の確認をしています。写真、板書、掲示物などを活用したイメージで指導することが大切で、場面指導でもそれを表現します。

外せないポイント②=訓練には真剣に参加させる

 出題において想定されている小学5年生、中学2年生の中には、訓練に真剣に参加しない児童生徒もたくさんいます。真剣に訓練に参加する態度を育むためにも、教師もまた、真剣に指導している様子を伝えます。場面指導では、既習事項について理解していることを褒めつつ、全員に真剣に参加を促す姿勢を表現して、終了します。

※災害避難における心得を表した言葉。「押さない」「駆け出さない」「しゃべらない」「もどらない」「近寄らない」の頭文字を取ったもの。


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