【絶対外せない場面指導のポイント(7)】久しぶりに登校してきた生徒に…(質疑応答型)

共栄大学客員教授 中根政美
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【出題】

 朝の昇降口、不登校が続いていた生徒が久しぶりに登校してきたのを目にしました。担任として、どう声を掛けますか?

対応のポイントと質疑応答

 不登校の生徒が久しぶりに登校してきたという場面です。不登校の理由はさまざまですが、生徒の心の負担を軽減し、学級生活に溶け込ませるための配慮と指導力が求められる場面指導です。

面接官:朝の昇降口、不登校が続いていた生徒が久しぶりに登校してきたのを目にしました。担任として、どう声を掛けますか?

受験者:まずは、「おはよう! 先生、うれしい」と声を掛けます。そして、一緒に教室まで同行します。教室に入った後は、友達との関係を含め様子を見守ります。そして、昼休みに短時間、面談の時間を取り、頑張ったことの努力をたたえ、担任にしてほしいことを聞きます。

面接官:なぜ、教室まで同行するのですか?

受験者:久しぶりの登校で、教室に入るには精神的な負担が大きいと考えるからです。教員が同行することで負担が少しでも減り、教室に入りやすくなると考えます。また、教室内での友達との関係を観察したり、本人と面談をしたりすることが必要だと考えます。

面接官:不登校の生徒への対応において重要なことは何ですか?

受験者:3点あります。1点目は、不登校はどの生徒にも、どの学級にも起こり得ることだと考えることです。2点目は、不登校の理由は多様で、個に応じた対応が必要であるということです。3点目は、管理職や同僚の先生、保護者、スクール・カウンセラーなどと連携しながらチームで対応していくことです。

外せないポイント①=不登校はどの子にも起こり得る

 新型コロナウイルスの感染拡大もあり、不登校児童生徒 数の増加が報告されています。不登校の要因はさまざまで、誰にでも起こり得ます。場面指導では、不登校児童生徒一人一人に寄り添い、粘り強く対応する姿勢を面接官に伝えます。

外せないポイント②=周囲と連携しながら対応する

 いじめや不登校の対応は、周囲の教員とも協力を取りつつ、学年・学校全体で対応することが大切です。問題を担任一人で抱え込んではいけません。場面指導においては、学年、養護教諭、スクール・カウンセラー、スクール・ソーシャルワーカー、教育委員会が設置する適応指導教室などとも連携しながら対応する姿勢を示しましょう。


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