【合格を勝ち取る志願書の作り方(4)】自己PRの書き方①

共栄大学准教授 小川 拓 
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自己PRの基本

 今回は自己PRの書き方について解説します。記入様式は自治体によってさまざまで、後ほど挙げるような内容を一つ一つ記入する自治体もあります。記述には「作戦」が必要です。特に自己PRは、面接の中で詳しく尋ねられる可能性があるので、具体的に書くことが大事です。また、面接官が思わず尋ねたくなるように書くこともテクニックとして必要です。

 自己PRで、自身の実績だけを述べるのでは不十分です。ありがちなのが、「高校時代〇〇部に所属し、インターハイ出場」といった記述です。輝かしい実績ではありますが、これだけでは自慢しているように見えます。大切なのは、経験を通じて「何を身に付けたのか」「教育にどのように生かせるのか」など、「教師の資質」や「教師に向いている人材」であることをアピールしていくことです。

 保有する資格や免許などについては遠慮して出さない受験者もいますが、意外と重宝される資格の可能性もあるので出し惜しみせずに記入していくとよいでしょう。例えば、「防火管理者」のように、学校施設では資格保持者の配置が法律で義務付けられているような資格もあります。

自己アピールの内容

 自己PRの記入欄が自治体によって異なることを考慮し、ここからは代表的な項目を挙げ、個別に解説していきます。

①自分の長所

 自己の性格について書きます。ここでも教師に欠かせない資質を意図的に挙げていくようにしましょう。具体的に「リーダー性」「世話好き」「責任感が強い」「明るい」などがあります。

②特技や部活動経験

 いくら得意でも「ゲーム」は有効打とは言えません。「ICT」や「プログラミング教育」に置き換えて記述すれば、好印象になる可能性あります。

 以前、柔道部所属の大柄な学生が、趣味の欄に「編み物」と書いていました。そのギャップが面接官にインパクトを与えたのか、面接での会話が弾んだそうです。聞かれたい内容をうまく散りばめ、しっかりと答えられるようにしておくことが作戦として有効です。

③担当可能な部活動(別枠である自治体も)

 得意なものを一つだけ「サッカー」と書くのではなく、できれば「球技全般」のように書ければ、面接官(校長)として、欲しい人材に映るかもしれません。うそは書けませんが、可能であれば複数記入したいところです。

④経験した専門分野や校務分掌

 講師経験者は、今までの教員生活で学んだことをアピールできます。協調性を感じさせるように記述できれば、好印象を与えます。

⑤研究活動

 大学時代の研究テーマなどは、教師として有効活用できるケースも少なくありません。具体的にどう活用できるのか、ポイントを絞り、専門的になり過ぎないよう分かりやすく記述しましょう。教育と関連がないような内容でも、面接官が興味を持って尋ねてくる可能性はあります。そうすれば、得意分野で面接を進められることになります。

⑥ボランティア活動

 一般企業のエントリーシートでも、ボランティア活動を書かせる所が増えています。奉仕的な活動が重要視されているからです。できれば「なし」と書くのは避けたいところで、「自治会の夏祭の手伝い」「地域のごみ拾い」など何気なく参加していたものでも構わないので、思い出して記入するようにしましょう。

⑦アルバイト

 アルバイトを通じて得たことの中にも、教師として生かせるものがあります。プロの教師として、子供、保護者、同僚、地域住民との関わりの中で生かせることを中心に記述しましょう。「〇〇の販売を行った」だけでは弱いものがあります。

 次回は、自己PRの具体的な文例を示しながら解説していきます。


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