【教採に役立つ ワンポイントワード解説(8)】学校と著作権

 学校現場における教育活動は、著作権と密接に関連していることが多い。例えば、「児童生徒の作品の著作権の有無」「教材作成に際し既存の著作物を利用する場合」「文化祭などにおける演劇の上演や音楽の演奏」「運動などでプラカードや看板などに漫画のキャラクターを描く場合」などである。近年はネットやコンピューター関連の著作権もある。その割には、著作権に対する教員の認識はあまり高いとは言えない。

 そもそも著作権法とは何か。文学、音楽、絵画、映像、建築、地図、写真、コンピュータープログラムなどの著作物を複製する際に著作権者の許諾を得ることが必要であることを定めている。つまり著作権者の権利保護を目的にしているものではあるが、一方では権利制限も行い、著作物の正しい利用を促している。

 教員を目指す者としては、第33条「教科用図書等への掲載」、第34条「学校教育番組の放送等」、第35条「学校その他の教育機関における複製等」、第36条「試験問題としての複製等」が学校教育関係の条項なので、内容を確認しておくとよいだろう。

 ここでは、学校その他の教育機関では、公共性から例外的に著作権者の許諾を得ずに一定の範囲内で自由に利用することができる、いわゆる「学校における例外措置」を規定している。特に第35条では「学校その他の教育機関において教育を担任する者及び授業を受ける者は、その授業の過程における利用に供することを目的とする場合には、その必要と認められる限度において、公表された著作物を複製」することができるとされている。授業を行う。すなわち教員とそれを受ける児童生徒は、著作物をコピーして配布することが許されているのである。

 しかし、同条のただし書きには「当該著作物の種類及び用途並びに当該複製の部数及び当該複製、公衆送信又は伝達の態様に照らし著作権者の利益を不当に害することとなる場合は、この限りでない」とある。学校で使用されることを目的に発行されているドリル、テストなどの図書教材、パソコンのソフトなどのコピーは禁止されている。

 文化庁から出されている「学校における教育活動と著作権」と題するパンフレットに要点が示されているので、こちらにも目を通しておくとよい。


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