日常の指導のポイント 面接の質問にどう対応(13)教室環境(掲示物)の工夫

 日々の教育活動に関する面接の質問にどう対応するか、連載第13回は、「教室環境(掲示物)」を取り上げる。

質問19

 「環境が人を育てる」と言われています。子供たちにとって、学級は学校生活の基盤で、教室はその本拠と言えます。担任教師には、教室が心地よい場所となるよう教室環境を常に整備することが求められます。あなたは学級担任としてどのような教室環境づくりを行いますか。特に掲示物の工夫を軸に教えてください。

[ポイント]

 学級担任としては、自身の学級経営案に基づいて教室環境づくりに取り組む必要がある。教室環境については、整備、保全、管理が必要となる。

 担任のビジョンに加え、子供たちの発意・発想をくみ上げて、子供たちと一緒に生活しやすい教室環境を整えていく。また、当番活動など学級の組織を生かし、子供たちも点検に参加して教室環境の保全や管理が行われるようにする。授業参観などで教室に来た保護者が「明るくきれいな教室だ」と思うような環境づくりをしたい。

 掲示物については、見栄えがするだけではなく、教育的効果がなければ意味がない。子供たちが日常の学校生活を営む上で、必要な情報が必要な場所で得られるようにすることが大事だ。主なものとしては、学校教育目標、学級目標、班目標、委員会などが掲げた生活目標、日課表、時間割表、係活動分担表、給食当番表、献立、清掃当番表、委員会活動一覧、避難経路、学級新聞、児童生徒の成果物(作品、レポート、学校行事の感想)など多様なものがある。

 具体的には次のような工夫が考えられる。

 学期や行事の目標を決め掲示する際に、期間と達成可能な数字を決め、それを明示するようにする。数字入り目標を掲示し、期間を区切ってリニューアルする、というやり方である。

 例えば、「計算練習を2ページずつ2週間続ける」「図書館の本を今月は5冊読む」というような目標を立てて掲示する。なお、目標が実際に達成できて成就感を味わわせるようにするためには目標の立て方も工夫しなくてはならない。

 掲示後も重要である。決めた期間を終えたら、目標を達成した子も不達成の子も振り返りをした上でリニューアルしていく。同じ目標をだらだらと続ける必要はない。まれに長期間更新されていない「取り組みの目標」が掲示されていることがあるが、感心しない。

 係活動については、係連絡コーナーを作り、動きのあるものとする。 「係名・仕事・役割分担」などを書いた掲示物を貼る学級は多い。「一度作ったら固定」というようになっているケースが少なくない。背面黒板などに係ごとに連絡コーナーを設けるようにする。更新日を書かせるようにすると、子供たちは競って告知をするようになる。色紙などを使って目立つような工夫をする係も出てくる。「動的な係活動掲示板」になるようにしていく。

 教室環境は「学級担任教師の仕事ぶりや人柄、子供たちの生活の様子を表す」とも言われている。常に快適で機能的な教室環境を保っていけるようにしたい。

 「まずは学級経営案をしっかりと作り、それに基づいて教室環境づくりに取り組みます。掲示物については、子供たちが必要な情報を必要な場所で得られるようにすることを基本とします。工夫としては、学期や行事の目標を決め掲示する際に、期間と達成可能な数字を決め、それを明示するようにします。数字入り目標を掲示し、期間を区切ってリニューアルします。これによって目標に対する意欲を育みたいと思います。また、動きのある係活動連絡コーナーを設け、係からの連絡を更新日とともに記入させるようにします。更新日を書くことで記入する意欲が湧き、係活動も活発になると、と考えます」などが回答例となる。

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