【合格を勝ち取る志願書の作り方(5)】自己PRの書き方②

共栄大学准教授 小川 拓 
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 志願書の自己PR欄には、自分の得意分野や実績、貴重な体験を書いていきますが、書き方によって大きく印象が変わります。自慢話にならないように留意し、面接官に「教師に向いている」「教師の資質がある」との印象を与えるように書いていきましょう。

 それでは、実際の記入例を見ながら解説していきます。

採用試験合格者の自己PRの例(実際に書かれた行数、文字数で提示しています)

【自己PR①】

(指示文⇒)・自己PR(教員として生かせること)

【自己PR②】

(指示文⇒)・あなたが、中学校入学以降、部活動、ボランティア活動などにおいて、長期にわたり継続して取り組んできたことについて、具体的に記入してください。なお、コンクールや大会などでの実績も併せて記入してください。

「志願書」は「面接試験を左右する重要書類」

 ものは言いようです。もし、全国大会へ行っていなくとも、例えば「全国大会出場に向けて努力を重ねました。そのとき、チームワークの大切さを学びました」のように記述すれば、強豪校で切磋琢磨(せっさたくま)したように見えます。また、苦労を克服した様子を書けば、「精神的に強い人」との印象を与えることができます。

 また、「合気道を習っていた」「海外留学の経験がある」「スポーツ少年団でサッカーを教えている」などは、面接官が尋ねたくなるフレーズです。教育につながる部分や教師としての資質をアピールしつつ、あまり細かく書き過ぎずに適当なところで止めれば、その続きの話で面接時間の多くを費やすことができます。

 また、四字熟語やことわざ、慣用句などを使用すると、自分の言いたいことが短文で伝わります。「光る言葉」を散りばめることも効果的です。

 志願書の記述内容は、面接試験に少なからず影響を与えます。もちろん、面接の主導権は面接官が握っていますし、志願書とは無関係の一般的な質問ばかりというケースもあります。ただ、話のきっかけをつくるのは志願書です。自己PR欄に、自分の得意分野、特異な経験(教育効果につながるもの)を記入することで、受験者が主導権を握れることもあるのです。

 志願書は人物評価の第一歩であり、面接試験の一部分であると捉え、計画的・戦略的に作成していきましょう。 


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