【絶対外せない場面指導のポイント(10)】「けがをしたのに連絡がない」と言う保護者への対応(質疑応答型)

共栄大学客員教授 中根政美
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 【出題】

 昼休みのサッカーの遊びで、他の児童とぶつかり、倒れた際に顔に擦り傷ができた児童の保護者から「なぜ、けがしたことの連絡がないのか」と電話がありました。どのように対応しますか?

対応のポイントと質疑応答

 教員としては児童本人が「大丈夫」と言っていたので連絡をしなかったりするのですが、保護者からの苦情としてはよくある話です。適切な対応と判断力が問われる場面指導と言えます。

面接官:昼休みのサッカーの遊びで、他の児童とぶつかり、倒れた際に顔に擦り傷ができた児童の保護者から「なぜ、けがしたことの連絡がないのか」と電話がありました。どのように対応しますか?

受験者:まずは、保護者の方のお話をじっくり聞きます。その上で、軽傷であったこと、保健室で手当てをしたこと、本人たちが大丈夫だと言っていたことを説明し、ご理解いただきます。

面接官:頭を打っているかもしれないじゃないですか。大丈夫と言い切れるんですかと言われました。どうしますか?

受験者:連絡しなかったことをおわびし、本人たちの状況の話から、養護教諭も大丈夫でしょうと判断したことを伝えます。

面接官:保護者が「うちの子、いじめられているんじゃないかと心配しているんです。前にも同じようにけがをしてきたことがあるんです」と言います。どうしますか?

受験者:じっくりと話をうかがい、以前のことも含め事実を確認すること、これからも注意深く見守っていくことを伝え、安心していただきます。

外せないポイント①=学校管理下でのけがや事故は必ず報告

 学校は、児童生徒にとって安全安心な場所でなければいけません。授業中、休み時間、登下校中などの学校管理下でのけがや事故は、軽重を問わず適切な対処と管理職・保護者への報告・連絡が必要です。けがが軽いこと、保健室で適切に応急処置したこと、確認した状況から大丈夫であったことを伝えることで、保護者との連携を深める機会とすることが大切です。

外せないポイント②=保護者の気持ちに寄り添う

 「わが子がいじめられているのではないか」と心配する保護者の気持ちに寄り添うことも大切です。その上で、これからも注意深く見守り、いじめなどにつながらないようにしていくことを伝えます。そのような教師の対応は、必ず保護者からの信頼を高めます。

外せないポイント③=日頃からの安全面への配慮が大切

 大切なのは、日頃から授業中や休み時間などにおける事故防止・安全確保の指導を行うことです。場面指導においては、児童生徒が自らの命と安全を守る意識と能力を育成していく姿勢も、面接官に伝えます。


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