【教採合格体験記(8)】小林彩乃さん

この連載の一覧

小林彩乃さん(福井県/中高・国語/2022年度採用)

筆記試験対策で工夫したこと

 私は2回目の受験での合格でした。今年度は県内の公立高校で常勤講師をしながらの受験でしたが、幸い前年に1次を突破していたため、筆記試験が免除されました。その分、比較的余裕を持って2次対策に集中できました。

 大学4年次の筆記対策についてお話をすると、私のやり方は少し変わっています。一般的に、学習内容をノートに「書く」ことで覚える人が多いですが、私の場合、そのやり方では頭に入りませんでした。そのため、暗記は「読む」ことを中心に進めました。また、読んで覚えた事柄は少し大きめの付箋に書き、それをノートに貼り付けてもう一度「読む」ことで定着を図りました。これは私自身が自己分析を通じてたどり着いた学習法で、「書いて覚える」学習法がしっくりこない人はぜひ試してみてください。

論文・面接対策で工夫したこと

 論文は、思い付くままに書き始めると、途中で行き詰まってしまいます。そのため、私は最初の10分を使って全体構想、すなわち「序論・本論・結論でそれぞれ何を書くか」をメモにまとめていました。このメモを作成することで、全体的にバランスの取れた論文を書くことができます。

 面接については、「焦ってしゃべり出して話がまとまらない」という傾向が私自身にありました。前年度はそれで失敗したため、今年度は日頃から周囲の人と互いの教育観を語り合うなどして、自分の考えを頭の中で整理するよう心掛けました。また、面接本番で難解な質問が出たときには「少し考えさせてください」と言って、5~10秒ほどで回答を構想するようにしました。少し勇気がいるかもしれませんが、自分を落ち着かせる上では効果的で、回答がぐだぐだになるよりはよいと思います。

「教育新聞」の活用方法

 教育新聞を購読し始めたのは大学3年の2月です。大学の研究室にあるのを見て、面接・論文対策にも生かせると思い、紙面版とデジタル版の両方を購読し始めました。一番ありがたかったのは、教育のホットなトピックが分かることです。メールで届く「デイリーニュースレター」の一覧を見て、教育界の最新動向、学校教育が抱えるリアルな課題などを把握することができました。また、理解を深めたいテーマや用語があると、教育新聞の記事を検索していました。これは試験に合格した現在も継続しています。現在の勤務校は「非認知能力」を重視していますが、この用語に対する理解も教育新聞を通じて深まりました。

受験者へのアドバイス

 私が常々意識していたのは、自分の「軸」を持つことです。「軸」があれば、面接で書くこと、面接で話すことも、おのずと定まってきます。「軸」のつくり方が分からないと言う人もいますが、軸はつくるものではなく、自分の中から「発見する」ものだと私は考えています。私自身の「軸」は、大学時代から関わり続けている「まちづくり」で、地域の振興・発展のために「人づくり」はどうあるべきかを常に考えてきました。教育に限らず、こうした「軸」を自分の中に見つけられれば、採用試験はもちろん、その後の仕事にも生かすことができると思います。


この連載の一覧

あなたへのお薦め

 

特集