日常の指導のポイント 面接の質問にどう対応(14)学級懇談会の工夫

 日々の教育活動に関する面接の質問にどう対応するか、連載第14回は、「学級懇談会」を取り上げる。

質問20

 学級担任が保護者と、また保護者同士がよりよい関係づくりを築くきっかけの場として、学級懇談会があります。しかしこの学級懇談会がなかなか盛り上がらないことがあります。固い雰囲気のまま終わってしまうこともあります。あなたは学級懇談会を上手に運営するために、どのような工夫をされますか。

[ポイント]

 教師と保護者との信頼関係が成り立っていれば、学級経営も大変やりやすくなる。その信頼を得るための場の一つが学級懇談会である。

 お互いの関係を良好なものにするためにも、工夫した準備と運営は不可欠である。例えば、次のような準備が考えられる。

 ▽ニーズにあった「内容」を準備する

 教師が学級懇談会で準備する内容や資料が保護者のニーズに合っているかどうか、これをまず考える必要がある。そのために、事前に保護者の悩み、知りたいことなどをアンケートや同僚からの情報で把握しておく。アンケートの結果などから、準備するものや会で話し合うテーマを決めるとよいだろう。

 「日常の学級の様子が知りたい」というのであれば、写真や動画を用意しプロジェクターで示す。子供の作品、作文などを教室に上手に掲示しておく。「学習の様子を知りたい」というのであれば、保護者を児童に見立て、簡単単なミニ模擬授業をしてもよいだろう。

 このように当日配布するプリント以外にも、ニーズに合った「内容」を準備すれば、保護者同士の話題も弾むはずである。

 ▽教師だから提供できる情報も話題にする

 最近は教育に関するニュースがメディアを賑わすことも多く、教育時事に関心が高い保護者も少なくない。そこで、「最近話題の教育情報」「保護者が心配している情報」などについて、教師だから提供できる情報として話してみたらどうだろうか。「新しい学習指導要領で変わる内容」「GIGAスクール構想とは」「教員の働き方改革」などは保護者も関心が高いと思われるので、教師が解説をすれば質問もどんどん出てくると思われる。また、こういう情報を話す際は、キーワードを示しながら解説すると分かりやすくなる。

 ▽日常的な連携も大切にする

 学級懇談会がきっかけとなって子供のことを学級担任に相談したいと思うになる保護者もいるだろう。そのために懇談会終了後に個別面談ができる時間を用意しておく。また、日常的に保護者と連絡を取ることも重要である。

 保護者と話す際は、教師は常に「傾聴する姿勢」を示すことが大事である。 「うなずき」の動作は相手によい印象を与えるので心掛ける。どんな意見も尊重し受け入れられる心持ちも必要となる。

 「準備が重要だと思います。事前に保護者の悩み、知りたいことなどをできるだけリサーチして、それをもとに準備するものや会で話し合うテーマを決めます。「日常の学級の様子、授業の様子が知りたい」という要望があれば、写真や動画を用意して示すようにします。保護者を相手に模擬授業をして、普段の授業の様子を知ってもらいます。教育時事に関心のある保護者も少なくないので、「新しい学習指導要領で変わる内容」や「GIGAスクール構想」など関心のありそうな事項について、学校現場から情報提供をして保護者の気持ちを引き付けたいと考えます」などが回答例となる。

あなたへのお薦め

 

特集