【教採合格体験記(9)】樋口眸さん

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樋口眸さん(群馬県/中学校・英語/2022年度採用)

筆記試験対策で工夫したこと

 筆記試験対策を本格的に始めたのは、大学4年生の4月ごろでした。まず、空欄に用語を入れるタイプの参考書や過去問を使って、大学の授業を通じて理解できているところと、理解できていないところを整理しました。教職教養については、大学2年時に学んだ教育心理分野はおおむね理解できていましたが、1年時に学んだ教育原理分野、教育法規分野はかなり忘れていたので、重点的に学習しました。一般教養も同様の方法で、社会科の暗記事項などに重点を置いて対策しました。また、理解できていない部分や間違った問題はノートにまとめ、直前期に復習するようにしていました。

論文・場面指導・模擬試験・面接対策で工夫したこと

 論文対策は、大学の講座で基本的な書き方を教わった上で、大学の友人同士で添削し合いながら進めました。そうして互いに見せ合うことで、同じテーマでも異なる視点、異なる書き方があることを知り、引き出しを増やすことができました。

 場面指導(実演型)の対策は、大学から配布された過去問と予想問題を使いながら、同じく友人と一緒に進めました。意識したのは、自分が「話す」場面よりも、相手から「聞き出す」場面を多くすることです。過去問を見ると保護者が相手の場面指導が多かったので、こちらから積極的に質問を投げ掛け、話を聞くようにしました。

 模擬授業(英語)は、どの学年のどの単元が出題されても対応できるように、中学校3学年分の教科書を見て文法項目をチェックし、導入の流れをノートに書いていきました。試験本番では、リアルな教室をイメージし、最後列の生徒まで気を配るような感じで話すようにしました。また、ALTがいる想定での模擬授業だったので、立ち位置も工夫しました。

 個人面接では、教育に対する自身の持論をしっかりと固めることを意識しました。具体的に、志願書に記載した自己PR文に沿う形で、「生徒一人一人の個性や考え方を尊重し、多様性を受け入れながら成長させられる教員」という理想像を持ち、これを柱に据えて回答するようにしました。

「教育新聞」の活用方法

 大学の先生から論文・面接対策に向けて新聞を読むように勧められていていたので、せっかく読むなら教育ニュースがたくさん掲載されたメディアがいいと思い、教育新聞を購読し始めました。最新の教育動向を知る上でとても便利で、実際に、本番は論文で「GIGAスクール構想」について問われ、面接で「気になるニュース」について聞かれましたが、いずれも教育新聞を通じて得た情報が大いに役立ちました。また、模擬授業や場面指導の連載講座などの記事も、面接官が受験者のどのような点を見ているのかを知る上で役立ちました。

受験者へのアドバイス

 小論文・面接の対策は、直前に集中して行うのではなく、できれば毎日1時間ずつでもよいので継続することをお勧めします。私の場合、そうして目指す教員像について考え続けたことで、自分の中で回答の柱をつくることができました。

 また、いろいろな人と交わることも大切だと考えます。友人と協力しながら対策を進めればモチベーションを高めることができ、人間性も磨かれます。

 さらには、多様な情報に触れることも大事だと思います。教育新聞はもちろん、文科省や自治体のホームページを読めば、教育の動向を知り、教師として目指すべき方向が見えてくるからです。ぜひ、多様な「人」と「情報」に触れることを意識しながら、対策を進めてみてください。


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