【面接の○回答×回答(182)】 子供に寄り添い考える

問い

あなたのクラスにいつも遅刻をする子供がいます。あなたはどう対応しますか。

〇回答

学級の雰囲気づくりと本人も参加したくなるような学習活動づくりに力を入れて指導します。

遅刻の原因やその背景は複雑だと思います。まず、温かい人間関係のある教室にします。この子や家庭や友人らから話を聞きます。グループ編成や学習活動で本人がいないと成立しない活動場面をつくります。子供同士で打ち合わせ、本人への意識付けを行うようにします。

また、この子の得意な学習の予定を事前に知らせ、活動を期待していることや事後によかったことを伝えます。遅刻はよくないという自覚を促し、自ら改めようとする気持ちを支援していきます。

【コメント】

よい点は最初に考えの視点を2つにまとめて述べています。まず、「遅刻する子は悪い子」と決め付けないで、その子に寄り添い原因や背景を考えようとしています。さらに、温かい人間関係が築かれている学級をつくって、学習活動を改善しようとしています。この回答のような視点は、この問題だけでなく生徒指導の重要な視点です。

×回答

これはその子自身の問題なので、まずその子の自覚を促します。「遅れないように来なさい」とそのたびごとに個別に指導をします。それでも遅刻が続くようなときは、保護者を呼んで学校での現状を伝えます。このような問題解決には家庭の協力も欠かせません。また、近所の友人にも協力をしてもらいます。友人からの声掛けは効果があると思います。

さらに、遅刻しないで頑張ったときは褒め、今後も頑張って続けられるように仕向けます。

【コメント】

この回答は考えが浅く、指示だけで何でも解決しようとする教師には向かないタイプと受け取られます。

本人の責任にして責め過ぎてもなかなか改善されないでしょう。児童や生徒の立場で考えて、遅刻の原因やその背景を考慮した対応が求められます。子供や保護者に寄り添いながら理解しようとすることや、教室の雰囲気づくりに留意することが大切です。このような問題を抱えている子供には、その子の問題の背景と温かく受け入れる学級づくりの両面から対応策を練るといいです。

元東京都公立学校長・塚田亮

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