【教採に役立つ ワンポイントワード解説(11)】学校保健

 コロナ禍や東日本大震災をはじめ近年頻発する自然災害などの影響から学校保健、学校安全の重要性が増している。

 2008年6月に学校保健法が改正され、「学校保健安全法」に改称された(施行は09年4月)。

 改正の趣旨は、「学校保健及び学校安全の充実を図るとともに、学校給食を活用した食に関する指導の充実及び学校給食の衛生管理の適切な実施を図るため、国が学校の環境衛生及び学校給食の衛生管理等に関する基準を策定するとともに、養護教諭、栄養教諭その他の職員の役割について定める等所与の措置を講ずる」というもの。

 国や地方公共団体の責務、学校の設置者の責務を明記しており、学校保健に関する概要は次の通り。

  • 養護教諭を中心として関係教職員等と連携した組織的な保健指導の充実。
  • 地域の医療関係機関等のとの連携による児童生徒等の保健管理の充実。
  • 全国的な学校の環境衛生水準を確保するための全国的な規準の法制化。

 新型コロナウイルスが学校教育活動にも大きな影響を及ぼしているが、学校においては疾病の早期発見、事後措置などの保健管理活動と発生防止のための保健教育が重要となる。

 学校感染症に関しては、同法の第4節「感染症の予防」の第19条(出席停止)、第20条(臨時休業)、第21条(文部科学省省令への委任)に対応が定められている。校長は、感染症に感染、または被疑のある児童生徒に対して出席停止をさせることができ、理由や期間を明示して保護者に指示し、その内容を学校の設置者に報告することとされている。

 コロナとの関連では、「染症や災害の発生等の非常時にやむを得ず学校に登校できない児童生徒の学習指導について(通知)」(21年2月)が初中局長名で出されている。

 また、安全については3月に「第3次学校安全の推進に関する計画」が出されているので目を通しておきたい。

 なお、近年、子供は守られるだけの受動的存在ではなく、自らの身を守るすべを身に付けるとともに、環境に働き掛け、安全な社会づくりに貢献できる能動的存在になるよう仕向けることが必要とされている。


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