日常の指導のポイント 面接の質問にどう対応(15) 参観授業の工夫

 日々の教育活動に関する面接の質問にどう対応するか、連載第15回は、「参観授業」を取り上げる。

質問21

 参観授業は、保護者らに教師の指導や子供たちの学習活動などを見てもらうために行う重要な取り組みです。あなたは成果の多い参観授業にするためにどのような工夫を行いますか。

[ポイント]

 コロナ禍の今は、感染予防の観点から参観授業も実施が控えられているが、本来は学校における子供たちの様子を見てもらう重要な行事である。保護者に授業を見せるというのは、ベテランの教師でも緊張することが少なくなく、若い教師ではなおさらであろう。

 参観授業は年に数回しかないが、保護者らの信頼を得る大切な場と考えなくてはならない。「普段通りの姿を見せる」という考えもあるが、それは普段の授業が常に公開しても大丈夫なような高いレベルでの話である。その自信がないのなら、信頼を得るための何らかの工夫をする必要がある。

 まず、「子供たちが進んで活動する場を作る」という工夫がある。当然だが、保護者は自分の子供の様子を見るために参観授業にやってくる。もちろん教師の授業行為を見てはいるものの、やはりわが子への注目度の方が圧倒的に高い。ならば、「わが子が進んで活動している」と感じさせることが大原則となる。そのためには全員が積極的に活動する場を仕組むことが求められる。例えば、「ある考えに賛成か反対かマグネット(名前が書いてある)を貼る」「グラフの読み取りについて、全員が一回は発表をする」などという取り組みである。

 また、「保護者が子供たちの伸びを実感できる授業を行う」ということも大事だ。全員が活動するだけではなく、「この教師であればわが子も伸びるだろう」と思わせられる授業を目指すのである。子供たちの伸びが保護者にも実感できる授業である。若い教師には難しいかもしれないが、「プロだ」と思わせられるような授業である。例えば、授業の導入でグラフや絵を提示する。子供たちは最初、表面的な見方しかできないが、教師の発問や指示により見方が深まっていくというのが見せられる授業だ。子供たちから「そうだったんだ」「分かった」という反応を引き出せれば、保護者も感心するだろう。

 可能ならば保護者にも授業に参加してもらってもいい。学習内容が保護者の仕事に関係がある場合は話をしてもらったり、意見が分かれたときはどちらに賛成か挙手してもらったりしてもらうのである。保護者にも楽しく授業に参加してもらえるよう工夫してもいいだろう。

 「保護者に自分の子供が積極的に活動していると感じてもらえるよう、クラス全員が参加する活動の場を仕組みたいと考えます。また子供たちから『分かった』という反応が引き出せるような授業展開にしたいものです。そして、可能であれば、保護者にも何らかの形で授業に参加してもらえるような工夫をしたいと思います」などが回答例となる。

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