*教員採用試験/教員採用ジャーナル

正解は自分で考えよう――。教採試験の面接や場面指導では、生徒指導や学級経営に関する質問や場面設定が出される場合が少なくない。これらは正解が1つとは限らない。示された状況をどのように見るかによって、答えは異なってくる。要は、面接官が納得するのが重要だ。1つの設定に、3つずつ回答を示しておく。そこから回答のコツをつかんでほしい。

5月は、試験対策学習は臨戦態勢に入っているのに、思うように進まず焦りを感ずる時期。他の受験生のことも気になり、いらいらもする時期。

今夏の教育採用試験に臨むに当たっては、最新の教育課題を知らなくてはならない。試験対策だけではなく、これから学校現場で働き、子供たちへの教育活動に携わる者としても必須である。次期学習指導要領と29年度の文教予算から教育課題を見てみよう。

児童が学校生活の中で最も長く過ごすところは教室です。登校時から下校時までの時間、全ての児童にとって教室は心の拠り所となる場です。そのことから教室環境は、児童を育てるうえで極めて重要な柱であると考えます。

面接でよく出る質問をまとめてみました。一般的な質問です。あらかじめ答えを考えてみましょう。

元東京都公立中学校長 磯谷 律子   昨年12回に分けて、「面接試験の極意」を執筆したが、今回は、直前対策として、重要点を4回に分けた特別編を掲載する。昨年の記事を手元に置いて読むことを勧める(教育新聞電子版で閲覧可)。面接の質問内容は、自分のことか教育のこと2点のみである。範囲は限定されているので、特に恐れる必要はない。 1.面接官の気持ちを知ることで適切な対応ができる。 面接官は、受験する自治体の教育委員会事務局と現役校長(副校長)が主である。そのため、受け答えの様子や回答、服装・姿勢等から次の4点を見ている。 (1)教員として教壇に立つのにふさわしい資質のある人物か↓心身ともに健康であることを示すために、自然な笑顔で、明るく元気にハッキリと話す。 (2)うちの学校(自治体)に教員として、すぐにでも来てほしい人物か↓教育施策に賛同し、道徳教育は○○のように工夫していく、など専門性の高さを述べる。法令順守に関しては、「多くの教員は職務を果たしている。しかし、一部の教員の不祥事のために他の教員もそのようであると思われることに心が痛む。私は教育公務員としてのプライドを持ち、子供にとって魅力的な大人であるために法令を順守する」と答える。 (3)自分のことを二の次にしても、子供のために働ける人物か→「困難さを抱える子供がいても、未来への夢を持たせ、夢を実現させるために、粘り強くかかわっていく」と、子供への愛情が深いことを示す。 (4)自ら進んで人とかかわっていける人物か→「教育者として円滑に仕事をするためには、多くの人とコミュニケーションを図ることが大切と考えて、今までも行動してきた」と協調性が高いことを示す。 2.今日から実践することで、本番の様子が見えてくる (1)相手を意識して声を出す訓練―いすに腰を下ろし、鏡の前で行う a.正面を向き、背筋を伸ばし、膝に手を置く。30分近く姿勢を崩さない。 b.受験する自治体の求める教師像・教育施策をゆっくり読む。次に、同じ文を誰かに話すつもりで、テンポや、間の取り方などを工夫して読む(話す)。 c.定番の質問(連載「面接の極意」参照)には想定問題集を作り、声に出して言う。声に出すと無駄の多い表現がチェックしやすい。回答が長くなるときは「2点あります。1点目は~」と言う。30秒以内が目安。 (2)知人や上司に依頼して面接練習をする。その際、次の点を評価してもらう a.視線。相手の目に視線を合わせて回答する。それ以外は、両目の目尻と鼻の中間を結んだ三角ゾーンをソフトに見る。上目遣い、見下ろす様な視線は×。 b.正しい言葉遣い。「A小学校に勤めさせていただいております→勤めています」。面接官は昭和生まれ。難語・タメ語は禁止。「しかし」「でも」も不要。 c.回答は、簡潔明瞭で端的に。例や解説は求められない限り言わない。

自己分析で面接等に備える 早いところでは、平成30年度の教員採用試験のエントリーが始まった。本格的な採用試験シーズンに入ったわけである。今年受験する者は、のんびりしていられない。募集要項を入手し、それに従い、適切に出願を進めなくてはならない。エントリーの際の留意事項、自己分析・PRのあり方などを見てみよう。 ○意図をよく理解して書類作成 募集要項は、自治体の窓口で直接入手、郵送、ホームページからダウンロードなどで入手できる。入手したら、じっくりと目を通す。記載されているのは、募集する校種・教科(科目)およびその採用見込み数、勤務条件、選考日および選考方法と評価の観点、受験申し込み方法および締切日、申し込みに関する注意事項、選考結果の発表、受験資格、提出書類、提出先、選考後の流れなど。 受検資格をしっかり確認の上、試験の日程およびその内容、提出書類の種類などをきちんと確実に把握しておこう。障害に対する配慮などもあるし、受験会場を選べる場合をある。 出願の際に提出する書類は、教員選考願書、学業成績証明書、履歴書、クラブ・部・ボランティア活動等歴および職歴調書など必ず確認する。用意するのに手間がかかるものがあるかもしれないので、余裕をもって準備したい。2次試験時に提出する書類も含めて、主な提出書類をあらかじめ確認しておきたい。 エントリーシートに記入する際は、あわてて記入しない。どのような記入を求められているのか理解して、しっかりと対応する。「設問の意図をよく理解して的確に対応する」「回答様式を確認して、適切に書く」のが大事である。 申請の受け付けは、自治体によって、持参、郵送、電子申請(インターネット)などがある。適切に対応したい。提出書類に不備があったり、不正があったりするものは受け付けないか、合格後であっても取り消される可能性があるから注意する。 ○プレゼンテーションするつもりで エントリーシートへの記入では、自己の経歴、経験を記入したり、自己分析・PR的なものが求められる場合もある。自己分析・PRは面接対応としても重要なので、なるべく早めに準備してまとめておきたい。 自分自身のプレゼンテーションと理解するとよい。部活動や研究など学生時代に力を入れたこと、留学やボランティアの経験などを整理しておく。自己分析・PRをまとめる際に、分析整理しておいたほうがよい15のポイント(表)を示しておいた。各項目について回答を用意しておこう。 自己PRには、「自分が努力したこと、工夫したことなどを具体的なエピソードとともに述べる」「何をしたのかではなく、その経験から何を学んだのかを示す」、この2点が要点とされている。自己PRであるから、文章にする場合は、見出しをつけて内容を示す、アピールポイントを最初に書くなどが効果的だ。 自分がいかに教員に向いているかを示すことも大切。自分の経験や成果を述べ、そこから自分の資質・能力を示し、それらが教員という仕事に向いていることをわかりやすく述べたい。 自己を分析する際の主なポイントは次の通り。 ▽身体的能力=健康であるか。体力、視力、聴力、スポーツ的な技能などの身体的能力はあるか。病気や障害の有無。 ▽性格=協調性、積極性、勤勉性、実直性、誠実性、忍耐力、情緒安定性などを備えているか。 ▽能力=語学力、IT能力、事務的能力、文章能力など具体的なもののほか、計画性、表現力、理解力、コミュニケーション能力などを備えているか。 特に、成功する社会人には、「謙虚さ」「情熱」「献身性」「共感性」「障害を克服する力」が必要とされており、これらは当然教員にも求められる資質である。自己を分析して、3~5段階で評価し、自己の適性を知ることに努めたい。

教育施策の指標で使用 皆さんこんにちは。仙台を拠点とする教員採用試験対策専門スクールkei塾主任講師の神谷です。今回は、教育施策の指標となる3つの学力調査について概要を整理し、要点を確認していきたいと思います。 ◇ ◇ ◇ 文科省が教育施策の指標として使用している2つの国際的な学力調査が、PISAとTIMSSです。 PISAは経済協力開発機構(OECD)が加盟国の15歳生徒を対象に実施する「OECD生徒の学習到達度調査」であり、数学的リテラシー・科学的リテラシー・読解力など実社会で活用できる能力を測っています。 対して、TIMSSは、国際教育到達度評価学会(IEA)が行う、「国際数学・理科教育動向調査」であり、学校の教育課程の習得状況を図る調査です。 PISAが、活用力を測る問題に特化して出題しているのに対し、TIMSSは、理数科目の基礎知識を問う問題が主流です。両調査とも、学習習慣についても調査しており、その結果と学力を関連付けて考察しています。 これらの2つの国際的な学力調査と、文部科学省が毎年実施している「全国学力・学習状況調査」を加えた3つの学力調査について、どのような学力を評価しているのか、また対象はどの学年なのか、などを確認しておきましょう。 ■PISA2015のポイント PISA2015では「科学的リテラシー」分野が中心出題分野でしたが、この科学的リテラシー・数学的リテラシー・読解力のいずれにおいても平均得点が高い上位グループに位置しています(ただし読解力については、コンピュータ使用型調査導入の影響もあり、前回から有意に低下)。3つのリテラシーのうち、平均得点が一番低いのは過去の調査のいずれにおいても「読解力」で、「自分の考えを説明すること」などに課題が指摘されています。また、生徒の科学に対する態度の調査では、「将来に理科学習が役に立つ」と考える生徒の割合が増加しています。 ■TIMSS2015のポイント TIMSS2015では、小学校4年生・中学校2年生の算数(数学)・理科のすべてにおいて前回調査よりも有意に平均点が上昇しています。TIMSS2003で小学生の理科と中学生の数学が有意に低下してから、小学校では前回調査から上向きの傾向があったものの、今回中学校でも上昇しています。今回の調査対象の中2が小3の時に、平成20年改訂学習指導要領の理数科目分野の内容増加部分が先行実施されました。そのことも影響していると思われます。算数・数学、理科に対する意識も向上しており、国際平均との差も縮まっています。 ■全国学力・学習状況調査のポイント 全国学力・学習状況調査は上記2つの調査とは異なり「悉皆調査(全数調査)」形式で実施されています。全国の国公立小・中学校すべてと、一部の私立学校が参加しています。今回が、復活後10回目の調査でした。その平成28年度の調査では、得点が下位の都道府県の成績が全国平均に近づく状況が見られ、学力の底上げが進んでいることがわかります。知識を問う「A問題」の得点率は順調に伸びていますが、活用力を問う「B問題」に引き続き課題が指摘されています(特に、「根拠に基づいて説明すること」に課題)。 関連表はこちら。

本紙は、平成30年度公立学校教員採用選考(今夏実施)の動向を探るため、都道府県・指定都市教育委員会の採用選考担当課長に書面インタビューを行いました。 今号は、西日本33県市(近畿、中国、四国、九州)の全回答を掲載します。下記のリンク先より読みたいエリアを選択してください。 (回答は、3月下旬時点のものです、最終確認は各教育委員会の実施要項を参照ください) 【近畿】 【 中国 】 【 四国】 【 九州 】

本紙は、文科省の統計資料などをもとに、「先生が働きやすい都道府県ランキング2017」を作成した。ランキングは、公立学校教員の就業環境に関連する「給与・財政」「職場環境」「児童・生徒環境」「家庭・地域環境」の4分野、合計26項目で評価した(各項目の数値を4段階に分けて点数化し、総合点数で評価)。