福岡市教育委員会委員会教職員第1課長 宮原章
【1】求める教師像
福岡市では、第2次福岡市教育振興基本計画の中で、あるべき教員像を「①向上心を持ち、子どもの学ぶ意欲と学力を高める学習指導ができる教員、②人権感覚にあふれ、子ども理解に基づいたあたたかい生徒指導ができる教員、③危機管理意識を持ち、子どもの生命や身体の安全を確保できる教員、④協調性を持ち、同僚や保護者・地域等と協働しながら教育活動を推進できる教員、⑤社会性を備え、法令を遵守しながら体罰や飲酒運転等の不祥事を根絶できる教員」とし、資質・能力を備えた教員を求めています。
【2】選考の特徴及び実施要項の主な変更点
福岡市では、実践力のある教職経験者とともに、多様な人材を確保できるよう、人物重視の採用試験を行っています。また、従来の選考試験を「一般選考試験」と位置づけ、新たに「大学連携特別選考試験」と、別日程の「教職経験特別選考試験」を導入します。
【3】説明会、願書配付及び受付、各試験の日程
- 説明会:日時及び開催形式は、近日中に福岡市教育委員会ホームページにてお知らせします。
- 願書配布及び受付(一般選考試験)
- 実施要項及び志願書は、4月1日(金)から配布開始予定です。同日、ホームページにも掲載予定です。
- 出願受付期間(一般選考試験)
- 電子申請による出願:4月18日(月)~ 5月18日(水)予定
- 郵送申込による出願:4月18日(月)~ 5月20日(金)予定
- 各試験日程(一般選考試験)
- 第1次試験(筆記試験)… 7月10日(日)予定
- 第2次試験(模擬授業・面接試験・実技試験)… 未定
※「大学連携特別選考試験」及び「教職経験特別選考試験」については、実施要項等によりご確認ください。
【4】校種別(小学校・中学校・高校・特別支援・養護・栄養)の採用見込数
現時点で未定です。(4月公表予定)
(参考)前年度名簿登載者数実績
- 小学校教諭320人
- 中学校教諭195人(中高枠を含む。)
- 高等学校教諭11人
- 特別支援学校教諭65人(小学部28人、中学部37人)
- 養護教諭18人
- 栄養教諭1人
【5】人物評価の選考観点
- 論文(第1次試験:特別選考の一部に実施):教員としての資質・適性について、課題把握・分析力、課題対応力、文章構成・表記力、論理的思考力等の観点から評定する。
- 面接試験(第2次試験):本市の「あるべき教員像」の要素を基本とし、主として教育的愛情、向上心、社会性、コミュニケーション力等の観点から、教員としての資質、適格性、人物性を総合的に評定する。
- 模擬授業(第2次試験):学習指導案作成、模擬授業及び口頭試問を通して、教科等に関する専門知識や授業構想力、学習指導力、生徒指導力等を総合的に評定する。
【6】受験予定者へのメッセージ
福岡市では、高い倫理観や確かな指導力を備えた情熱あふれる教員を求めています。教員として成長するためには、豊かな教養、社会性、人間性といった社会人基礎力を培うことが重要です。様々な経験を通じて、多様な価値観に触れて思考を深めてください。
また、「第2次福岡市教育振興基本計画」や「福岡市教員育成指標」をぜひ読んでください。すべての子どもの未来を育むため、特色ある様々な取組を進めています。福岡市が推進する教育について十分に理解し、実践に向けた準備や心構えをしておくことが大切です。
2022年度採用選考(2021年実施)について
【7】校種別(小学校・中学校・高校・特別支援・養護・栄養)の受験者数、合格者数、合格倍率
別紙の通り。
【8】一般選考の試験内容と試験ごとの配点(合格基準点があれば併せて)
- 第1次試験
- 教養試験(50点)
- 専門試験(専門教科50点 ※特別支援学校教諭の志願者は、特支専門(50点)も受験)
- 第2次試験
- 面接試験(90点)
- 模擬授業(60点)
- 実技試験(一部教科のみ実施:総合評定「可」「不可」の2段階で評価)
【9】論文試験の課題内容(校種別)と指定字数
特別選考の選考区分により課題内容が異なります。いずれの場合も、指定字数は800字程度です。なお、課題内容は、福岡市情報プラザ(福岡市役所1階)で閲覧が可能です。
【10】面接試験(集団討論、模擬授業、場面指導を含む)の実施方法(面接形式、所要時間、実施の流れ、主な質問内容、その他留意点など)
○模擬授業
採用区分及び教科ごとに、学習指導案作成、模擬授業、口頭試問を実施。
- 学習指導案作成:提示する問題及び資料をもとに作成。(30分間)
- 模擬授業:学習指導案に関する模擬授業(授業の一部)を、教室で実施。(10分間)
- 口頭試問:模擬授業後に、学習指導案及び模擬授業に関して実施。(10分間)
○面接試験
福岡市立学校教員としての資質や適性等に関する質疑を実施。(20分間)