【2023年度教員採用試験】採用担当課長に聞く最新動向 浜松市

浜松市教育委員会教職員課長 高橋宏典

【1】求める教師像

 浜松市では、「人間味あふれる教員」を求め、受験者の個の特性を大切にした選考をしています。「人間味あふれる教員」とは、強い使命感と情熱を持ち、相手の立場に立ったかかわりのできる教員であると考え、変化の激しい社会の中で、人との誠実なかかわりを大切にする人材を求めています。

【2】選考の特徴及び実施要項の主な変更点

[選考の特徴]

  • 併願可能…受験資格を満たし、希望する方は、小学校教員・中学校教員・発達支援推進教員のうち2つの試験区分を併願することができます。
  • 面接重視…面接を重視し、何より志願者の人柄(教育への情熱・子供への愛情・教育者としての倫理観)を大切に考えています。
  • 資格や経験、能力を評価…個人の持つ能力や資格が活かせるよう特別選考制度や、取得免許・資格による加点制度を設けています。

[主な変更点]

「電子申請」による出願手続きを行います。ただし、出願には、「電子申請」と「書類提出」の両方が必要です。

【3】説明会、願書配付及び受付、各試験の日程

  • 説明会:県内外の大学等からの要請に応じて実施
  • 願書配付:4月1日(金)~5月13日(金)
  • 受付期間:4月4日(月)~5月13日(金)
  • 1次試験:7月2日(土)・3日(日)
  • 2次試験:8月16日(火)・17日(水)

【4】校種別(小学校・中学校・高校・特別支援・養護・栄養)の採用見込数

  • 小学校教員 90人程度
  • 中学校教員 60人程度
  • 発達支援推進教員 10人程度
  • 養護教諭 若干人

※採用予定人数は、現時点における目安であり変更することがあります。

【5】人物評価の選考観点

  1. 強い使命感を持ち、児童生徒のために情熱をもって教育実践に取り組む教員。
  2. 児童生徒や保護者に対して、人間味あるかかわりができる教員。
  3. 児童生徒の心を引き付け、児童生徒に力を付ける授業が展開できる教員。
  4. 健全な集団づくりができる教員。
  5. 社会人としての常識や、教員としてふさわしい高い倫理観を身に付けた教員。

【6】受験予定者へのメッセージ

 浜松市では、「自分らしさを大切にする子供」、「夢と希望を持ち続ける子供」、「これからの社会を生き抜くための資質・能力を育む子供」を目指す子供の姿とし、未来を担うはままつの人づくりを目指しています。

 「はままつの先生」を目指す皆さんには、教員としての専門的知識を身に付けるだけでなく、まずは自分自身を知る、自分自身の特性を理解する機会を持っておいてほしいと思います。そして、自分自身の経験や特性を教育活動にどう活かしていきたいのか、自らの意志と言葉で語ることができるようにしてほしいと思います。

 学校教育は、子供たち・保護者・地域・専門機関・教員等、学校にかかわる全ての人たちが、連携し合って進められます。様々な立場や年代の人とかかわる経験を積むなどして、幅広いコミュニケーション力を身に付け、愛情を持って子供と向き合い、子供の思いをしっかりと受け止められる教員を目指してください。
2022年度採用選考(2021年実施)について

【7】校種別(小学校・中学校・高校・特別支援・養護・栄養)の受験者数、合格者数、合格倍率

  • 小学校教員:290人、86人、3.4倍
  • 中学校教員:297人、59人、5.0倍
  • 発達支援推進教員:45人、10人、4.5倍
  • 養護教諭:47人、4人、11.8倍

【8】一般選考の試験内容と試験ごとの配点(合格基準点があれば併せて)

  1. 1次選考試験…教職・一般教養 50点、課題作文 50点、教科専門 100点(実技試験を含む)、個人面接 5段階評価
  2. 2次選考試験…個人面接 5段階評価、「授業」・「保健」に関する面接 5段階評価、学校教育に関するレポート 10点
  3. 合格基準…1次選考試験、2次選考試験、それぞれの項目ごとに審査対象とする最低基準はありますが、合格基準点は設定していません。

【9】論文試験の課題内容(校種別)と指定字数

1)1次選考試験「課題作文」(601字以上800字以内)

[小・中学校教員]

 「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する基本指針(平成29年3月31日文部科学省)」では、不登校児童生徒等に対する教育機会の確保等に関する事項の中で、「①魅力あるより良い学校づくり」について、次のように示しています。

 全ての児童生徒が豊かな学校生活を送り、安心して教育を受けられるよう、児童生徒と教職員との信頼関係や児童生徒相互の良好な人間関係の構築等を通じて、児童生徒にとって学校が安心感、充実感が得られる活動の場となるように魅力あるより良い学校づくりを推進する。(後略)

 初めに、児童生徒と教職員との信頼関係を構築するために、あなたはどのようなことを大切にしたいと考えますか。理由とともに記述しなさい。

 次に、不登校を未然に防止するために、学級担任としてどのような取組を行いますか。これまでの教職経験に基づき、具体的に記述しなさい。

[養護教諭]

 文部科学省「発達障害を含む幼児児童生徒に対する教育支援体制整備ガイドライン~発達障害等の可能性の段階から、教育的ニーズに気付き、支え、つなぐために~(平成29年3月)」に次のような記述があります。

 養護教諭は、各学校の特別支援教育の校内体制の中で、児童等の心身の健康課題を把握し、児童等への指導及び保護者への助言を行うなど、重要な役割を担います。

(1)児童等への健康相談等を行う専門家としての役割

 養護教諭は、日々の健康観察や保健調査及び健康診断結果等から一人一人の健康状態を把握しています。また、児童等が保健室に来室した際の何気ない会話や悩み相談等から、児童等を取り巻く日々の生活状況、他の児童等との関わり等に関する情報を得やすい立場にあります。

 養護教諭は、障害のある児童等に対しては、特別支援教育を念頭に置き、個別に話を聞ける状況を活用しつつ、児童等に寄り添った対応や支援を行うことが重要になります。(後略)

 初めに、養護教諭として、発達障害を含む障害のある児童生徒等と関わる際に、大切にしたいことは何ですか。理由とともに記述しなさい。

 次に、特別支援教育の校内体制の中で、養護教諭としてどのような取組を行いますか。これまでの教職経験に基づき、具体的に記述しなさい。

2)2次選考試験「学校教育に関するレポート」(字数制限なし)

[小・中学校教員、発達支援推進教員、養護教諭 共通]

 第3次浜松市教育総合計画 後期計画「はままつ人づくり未来プラン」では、「未来創造への人づくり」と「市民協働による人づくり」の教育理念のもと、「目指す子供の姿」を掲げています。

 この「目指す子供の姿」を実現させるために、浜松市では、「キャリア教育を核とした人づくり」を推進しています。

 あなたは、浜松市の教員として採用された場合、キャリア教育を取り入れることによって、子供たちのどのような力の育成を目指し、どのような取組をしていきたいと考えますか。「目指す子供の姿」に触れて、具体的に書きなさい。

【10】面接試験(集団討論、模擬授業、場面指導を含む)の実施方法(面接形式、所要時間、実施の流れ、主な質問内容、その他留意点など)

  1. 1)1次選考試験 
    • 個人面接:3人の評価者による面接形式(15分)
  2. 2)2次選考試験
    • 個人面接:3人の評価者による面接形式(25分)
    • 「授業」・「保健」に関する面接:3人の評価者による面接形式(20分)、構想の時間(40分)

 「授業」に関する面接は、「模擬授業」ではありません。まず面接前に、各校種・教科ごとに提示された単元の授業を構想する時間があります。その後、面接委員との面接に臨み、作成した授業構想をもとに、実際に板書をし、授業のポイントを説明したり質問に答えたりします。「保健」に関する面接も、面接前に、提示された課題について構想する時間があります。課題は、養護教諭としての保健管理や救急対応等、様々な場面についての内容になります。また、面接の中で「保健教育に関する実演」も実施します。

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