「働き方改革」という言葉が対象とする範囲は非常に広く、長時間労働の規制、時短勤務、フレックスタイム、リモートワークなど多岐にわたります。働き方を変えていこうとする動きの中で、こういう言葉をよく目にするようになりました。

3月17~18日に世界各国の教育関係者が集う教育の祭典(Global Education & Skills Forum 2018)がドバイで開かれ、約2800人が参加したという。その記事が3月26日付の本紙のトップに掲載されていた。小木曽編集部長が、その祭典に出席しての報道である。そうした祭典があることをわずかに聞く程度であったが、今回本紙が取り上げてくれたことで認識を新たにした。同じようにわが国の教師たちは、ほとんど知らなかったのではないか。

前回は、生徒指導のシステムと、個々の生徒のケアを両立させた高校の特別指導の事例をみた。家庭謹慎、別室指導、観察指導など「事実行為としての懲戒」も含めた特別指導の在り方について、改めて考えてみたい。

早稲田大学大学院非常勤講師 元茨城県牛久市教育委員長 永堀 宏美 ①信頼の基盤は的確な情報発信 保護者との信頼関係形成には学校との視点の違いを理解した上で、保護者の不安を払拭し、思いに応えることが大切です。必要な情報をタイムリーに届けるのが重要なポイントです。入学後、見えないところで成長していく子供に、保護者の不安や心配は尽きません。それも親心ですが、新学期開始時点から、学校からの迅速かつ的確な情報発信を心掛け、信頼へとつなげていけたらと思います。 ②最もほしい情報 新学期の時点で保護者が最も欲しているのは、年間行事予定です。子育てと仕事・介護などとの綱渡り状態の保護者には、学校行事との日程調整は切実な問題です。学校の予定が出るまで大事な要件の確定を待ってもらうケースが多いのです。後々の変更の可能性を考えて慎重になるのは分かりますが、たとえ公表後に変更があっても、それに不平を言う少数派がいても、確実に助かる多数派がいることを理解してもらえたらと思います。 それ以外にも、優先順位の高い必要情報は、親の出番となる授業参観や面談、準備を要する遠足や運動会、体育祭、文化祭、そして集金、引き落としなどの支払い関係です。 ③家庭への情報サポート 情報発信について、学校は「大事なことは全てお便りできちんと伝えている」と思うかもしれません。学年が上がるにつれ、子供は学校の話を保護者にしなくなり、お便りなど必要情報を伝え損なう傾向にあります。家庭内の問題ではありますが、情報が的確に保護者に届くよう、学校HPなども活用しサポートしていきましょう。 ④問い合わせを減らす伝え方の工夫 雪や台風などの緊急時の登校判断について何度お便りを出しても、保護者からの問い合わせ電話が朝から職員室で鳴り響くと聞きます。 対応策として、今一度お便りを保護者(利用者)視点で検証してみてはどうでしょうか。ポイントは、▽文章だけで埋め尽くさない▽メリハリあるレイアウトで要点明確化▽判断基準・行動決定プロセスを保護者視点で書く――です。 最後に、本稿でお伝えした保護者視点による学校の改善課題は、学校側の責だけを問うものではありません。保護者との信頼関係を構築し、不要な誤解やトラブルを防ぎ、子供に全力を注げる環境を学校に整えてもらえたらとの思いからです。双方が疑心暗鬼になっている現状に鑑み、子供たちの幸せな未来に向けて、より良い育成環境を作り出す一助になれば幸いです。(おわり)

入学式の保護者は、「明日から笑顔で登校できるだろうか」「勉強や友達関係は大丈夫か」とわが子を案じています。そうした不安に応えるには、「毎朝、安心してわが子を送り出せる学校」につながる要素を示してもらえればと思います。保護者との信頼関係につながります。

これまで学校でやってきたことと同じ考え方の下では、変化を期待するのは難しいです。変えなければいけないのは、これまでの働き方に対する考え方です。

「大変、Aがガラスをたたき割った!」

教職員が疲弊する様子が日々報道され、保護者に懸念が広がっています。入学式では、「働き方改革」などによる改善に向けた学校の取り組み姿勢を明示し、不安を払拭してください。ぜひ強調してほしいのは、「子供最優先」が改善の最大の目的であり、「最も利するのは児童生徒」という点です。教員が雑務に追われて授業準備もままならない状態など、誰も望みません。十分な時間と心の余裕をもって子供たちと向き合うために必要だと分かれば、保護者は応援の気持ちを抱くでしょう。

いかにして「45分会議」を実現するのか。

「地毛であっても強制的に黒髪に染めさせる」「下着の色指定と教員によるチェック」など、理不尽な「ブラック校則」が話題となった。行き過ぎた校則が問題になるのは今回が初めてではない。30年前にも、当時の文部省は繰り返し校則の見直しを指示している。

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