【連載】目指せ管理職 選考試験を突破しようII 第26回 校内規程(学校内規)の順守

教育新聞教育管理職研究会 編

 

○不祥事を防ぎ、適切な管理・運営を

学校の管理・運営は、校長の指導・責任の下に適切に行われているが、時には、児童生徒の個人情報の漏えいや公金の扱いに関する事件や不祥事が発生する。校長として、学校での事件や不祥事を未然に防ぎ、適切な管理・運営を行うために、いま一度、その基本となる「学校管理規則」や「校内規程」について確認と見直しをしておくべきである。

○「学校管理規則」の内容を熟知する

管理・運営にあたっては、各種規則等を順守し、職務を確実に果たす教職員を育て、校長の目指す学校像を理解し、前向きかつ積極的に取り組む職員集団を形成することが重要である。校長の行う学校の管理・運営に関しては、各都道府県および各市町村の教委が定めた「学校管理規則」が基本となる。

この管理規則は、「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」に基づき、各教委が権限に属する事務に関して定めた行政規則である。つまり、学校・校長に対して、このように学校を管理・運営しなさいという行政命令を規則として示したものといえる。校長は、この示すところを頭において職務を遂行することになる。ぜひ時間を割いて、今一度、目を通し、熟知しておきたい。

地方教育行政の組織及び運営に関する法律(地教行法)
(学校等の管理)第三十三条 教育委員会は、法令又は条例に違反しない限度において、その所管に属する学校その他の教育機関の施設、設備、組織編制、教育課程、教材の取扱その他学校その他の教育機関の管理運営の基本的事項について、必要な教育委員会規則を定めるものとする。

○「校内規程(学校内規)」を見直す

学校での日々の活動には、教職員や組織全体として、果たすべき役割、守るべきルールなどがしっかりしていなければならない。いままでの習慣や個々の教職員の常識による判断や扱いにまかせるのは大変危険である。手続きのミス、間違った判断や見逃しによるミスは避けねばならない。

そのためには、基本的かつ必ず守らねばならない事柄は、しっかりと「校内規程」で明確にしておかなければならない。これは緊急事故に関わる対応マニュアル等と違って、日々の活動に必要な、守るべき事柄を規定したものである。

この規程は、○○市町村立・小中学校学校管理規則(○○都道府県立○○学校管理規則)に基づき、校長としての学校の内部管理権によって制定されるもので、行政規則の一種といえる。各校種の学校管理規則には、いろいろな形で校内規程について規定されている。

○○学校管理規則
・校長は、法令及び条例並びにこの規則その他の規則等に違反しない限度においてその所属する学校の管理運営等に関する校則その他の規程を定めるものとする。
・職員会議の組織運営について必要な事項は、校長が定める。 など

この規程が生かされ、適切な学校の管理・運営を行うことは、校長の最も重要かつ基本的な責任である。

そこで、自校にはどのような校内規程があるか確認することが大事である。情報管理に関する規程、IT機器使用に関する規程、プール使用に関する規程、安全点検や暖房器具使用に関する規程などがある。そして、「現状に合わなく不要なもの」「改正が必要なもの」「必要があっても制定されていないもの」などがあるはずである。

校長は、これらを見直し、改廃あるいは新たな制定などを、厳密に、的確かつスピーディーに取り組まねばならない。校長として、決して忘れてはならない、心したいことである。

○校内規程を順守させ、意識させる

規程があっても守られていない、忘れ去られている、ではいけない。この規程に基づいて活動するのは教職員であり、ルールに沿った管理・運営には、教職員の理解・協力は欠かせない。そのために、次の点に留意すると良い。

・校長は、常に規程を意識し、自ら守る姿勢を貫く。
・作成過程に教職員を参画させる。それによって規程の必要性を感じ、内容を承知し、守る当事者意識を培う。
・分かりやすい提示・表示の方法・場所の工夫をする。それにより常に規程を運用するよう努める。
・職員会議等での、折に触れた校長の話を通した指導やルールに沿った内容であるか、チェックと指導を大事にする。
・校長・教頭だけでなく、中間的にチェックできる責任者を必要に応じて配置する。
・教職員が、互いに規程を守り、チェックしあう意識や体制をつくる。

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