落ち着いた中で良好な関係
平成18年、全国で初めての施設一体型の公立小中一貫校として開校した区立日野学園(児童生徒数1009人)の西島勇校長は、昨年3月に初めての卒業生を送り出した。
「9年間、同じ校舎で学べて、学習が定着した」と評価する。
上級生と下級生の関係がよい。下級生にとっては上級生へのあこがれが目標となり、がんばれる。
「一緒の活動では、上級生の面倒見の良さがみられた」。
教師にとっては連携が十分に図られて、一人ひとりへの理解が深まる。
英語を9年間学んだ成果も出ている。
「小学校段階から英語検定を受け、3級をとる児童がいる。上級生になると準2級取得者も」。
卒業生にとったアンケートでは、9年間の小中一貫校でよかったとの答えが80%を超えた。
「落ち着いて9年間を過ごせるのが、児童生徒にとって、たいへんよい教育効果をもたらしている」とし、日々の学習を大切に過ごしていると語る。