【連載】目指せ管理職 選考試験を突破しようⅡ 第36回 学年末に校長室で1年を振り返る

教育新聞教育管理職研究会編

 

○次年度につながる大切な時期

長いようで短い1年が過ぎようとしている。3月は、校長にとって、今年度の児童生徒や教職員の様子、学校運営や教育活動、施設・設備等々、学校全体を振り返り、反省をして、次年度につなげる大切な時期である。学校は、児童生徒をよりよく成長させるために前進していかなければならないのであり、現状のままでよいとの在り方は、後退を意味している。

校長室は、校長が静かに思索し、構想を練る場である。この時期に、じっくり校長室のソファーに座りながら考えてみたい。

○児童生徒に対してどうであったか
[全般的に]
▽学校生活について満足させることができたか(満足度調査は前年度と比較してどうだったか)。
▽どの学級でも学習ルールは守られ、授業に集中し、充実した学習ができたか。
▽児童生徒に必要な力は身に付いたか。
▽「確かな学力」「豊かな人間性」「健康・体力」をバランスよく育成できたか。
▽基礎的・基本的な知識・技能が習得できたか。
▽思考力・判断力・表現力等の育成はできたか。
▽各教科等の具体目標の達成度や学年に応じた学力は見付けられたか。
▽学習指導要領の掲げる理念・主な内容の改善点(言語活動の充実、理数教育の充実、道徳教育の充実など)をどのように教育課程に取り入れ、実践できたか。また児童生徒の変容はどうであったか。
▽授業時数を確保して、学習すべき内容はすべて指導できたか。
▽学習指導を工夫して分かりやすい授業をすることができたか。
▽学習習慣や自主的学習態度は身に付いたか。
▽一人ひとりが希望する進路に進めたか。
▽学校行事はその目的が達成できたか。改善点はないか。
[生活状況について(向上したか)]
▽長欠者や遅刻者の数はどうか。
▽児童生徒の人間関係は良好で、落ち着いた雰囲気で生活ができたか。
▽いじめ、不登校、非行などの問題行動はなかったか。
▽挨拶や思いやりなどの道徳的実践力は向上したか。
○教職員に対してどうであったか
▽教職員間の人間関係は良好であったか。
▽楽しく充実した勤務であったか(長期休暇の教職員はいなかったか)。
▽一人ひとりの個性や能力を十分に発揮させられたか。同時に各組織の機能は発揮されたか。
▽年齢・役割や経験に応じて研修させ、資質や能力を向上させることができたか。
▽学校教育目標の達成をめざして一致団結した教職員集団であったか。
▽公平に接し、気軽に相談に応じることができたか。
○保護者・地域に対してどうであったか
▽学校の方針を理解してもらう情報を発信できたか。
▽真に求めている要望を取り入れることができたか。
▽児童生徒の指導に保護者との協働体制で取り組めたか。
▽苦情に対する処理は適切であったか。
▽地域の行事に参加し地域との連携ができたか。
▽学校行事等に地域の人の協力があったか。

(おわり)

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新年度から、新たな構想で「管理職試験対策講座」がスタートします。ご期待ください。