【連載】目指せ管理職 選考試験を突破しようⅢ 第1回 選考試験対策は日々の実践から

教育新聞教育管理職研究会 編

 

○校長・副校長・(教頭)はやりがいのある職

教育とは、10年先、20年先、人間が活動することによって起こるさまざまな地球規模の課題、例えばエネルギー、食糧、地球温暖化、大気汚染、土や水の汚染、生物の多様性の喪失の問題など、グローバルな取り組み課題を見通し、児童生徒に基礎基本を習得させ、物の見方・考え方、学ぶ喜びを身に付けさせることである。

校長・副校長(教頭)の役割は、児童生徒の実態と活動をしっかり見つめて、一人ひとりを育てるために必要な、教育目標、教育課程の編成、教師の授業力の向上など、教職員全体を把握・管理(指導・チェック)し、責任を持って学校教育を一歩一歩踏み固め、確実に前進させる。実にやりがいのある仕事といえる。

そのため、管理職にはさまざまな資質や能力が求められるが、次のような力は、ぜひ身に付けたいものである。
▽分析力=情報分析や課題の把握力
▽企画力=経営的発想力やビジョン・構想力
▽発信力、指導力=確かであぶなげない教育観、教育実践力、組織運営力
▽人間力=強い使命感、精神的タフネス、決断力、包容力

○管理職の資質は日々の実践を通して

管理職選考試験は、付け焼き刃ではどうにもならない。日常の職務を遂行しながら、その一つひとつを総合的に身に付けていく必要がある。すなわち、学ぶという姿勢で校長・副校長(教頭)の日頃の言動に十分な関心を払いつつ、気持ちの上では自分を今置かれた立場より一段上に置き、自己評価しながら幅広く磨きをかけ、管理職としての自己を確立していくことが、最も重要な選考試験対策になる。

地球・国家レベルから自校まで、どんな教育課題が存在するのか、自校の教育活動ではその課題に向き合っているか、チェックを怠らず、自校の校長・副校長(教頭)の立場ならどうするかを考える。校務の遂行、行事の実施にあたっては、その法的根拠を明らかにしておくことも大切である。

管理職に必要な資質とは、こうした日常の実践活動を通して身に付くものと心得たい。

○今年度の主な掲載内容

今年度は、月3回、年間36回の掲載を予定している。管理職として必要とされる基礎的なものから、喫緊の課題への対応に関することなど多岐にわたるが、その主な内容は――。
(1)新年度のスタート
(2)教職員を育てる
(3)論文・面接への対応(「論文にチャレンジ」「自信を持って面接に臨む」。校長・副校長(教頭)に必要な正確な情報収集、伝える表現力など、論文・面接指導について実践例として、購読者の投稿論文を用いて添削指導によるアドバイスを掲載する予定)
(4)規律ある、不安のない学校づくり
(5)危機・安全管理への取り組み
(6)組織的・機動的な学校の運営の取り組み
(7)管理職に必要な資質や態度、教育法規の知識
(8)喫緊の課題への取り組み(必要に応じ随時割り込みで掲載)
(9)施設・設備の管理
(10)学習指導要領改訂の視点と自校の取り組み
(11)年度のまとめと新年度への準備


【新連載で取り上げる主な学習課題】

「管理職の資質・能力」「学校運営の改善」「組織マネジメント」「教育法規」
「教育目標と教育課程」「協働体制と職員会議」「学習指導要領の改訂」
「授業改善とアクティブ・ラーニング」「カリキュラム・マネジメント」「道徳科」
「特別支援教育(インクルーシブ教育システム)」「指導力・授業力のアップ」「若手・中堅教員の育成」「教員の職能成長、人事評価」「OJT」
「論文の書き方」「面接対策」「服務規律、コンプライアンス」「教職員のメンタヘルス」「教職員の不祥事の根絶」
「いじめ、不登校、児童虐待への対応」「学校事故、クレーム・トラブル」「防災対策」
「食物アレルギー、学校感染症対策」「施設・設備の管理」

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