【連載】学校管理職の危機マネジメント④ 7月 ヌケ・モレ・見逃しはないか

教育新聞論説委員 寺崎千秋

 

学校評価・自己評価の1学期(4月から7月)までの形成的評価からこれまでの教育・指導の成果を明らかにするとともに、課題となっていることを見いだしきちんと把握することが必要である。そのままにしておくと後日危機的状況となって取り返しがつかないことなどにならないよう、あれっ、おやっという時点で対応することをリードしよう。

第一に教育課程の管理である。指導計画に位置づけられている授業が計画通りに実施されているか。道徳の授業は毎週実施されているか。書写の時間、体育の保健の時間等々は授業時数が少ない中でともすると実施されていないことを見逃しがちである。一方で、実施はされているが、総合的な学習の時間のようにアクティブ・ラーニングによる本来の指導が行われていないという質の問題もある。見逃してはならない問題である。

第二に健康・安全の管理である。健康診断が全て終わっているが、その結果についての処理や対応が確実に行われているか。家庭に通知すべき事項が行き渡っているか。また、虫歯の状況や体の異変などから虐待などが疑われる状況が報告されているか。欠席が続いたり増えたりしている子どもについての報告や対応が組織的に行われているか等々である。

第三に学期末に会計処理が確実に行われているか。各学級・学年等の私費会計、給食会計、事務関係の会計など、とかく担当者に任せきりになりがちであるが、この機会にきちんと報告させ決裁や確認をしておくことであり、それがお互いのためでもある。

第四に夏季休業中の水泳指導、健康指導、安全指導が事前に計画どおりに行われているか。水泳指導は事前研修で事故対応や救急救命の研修。健康指導では特に熱中症への注意の指導やノロウイルス等への注意等の指導についての研修と子どもへの指導。安全指導では「いかのおすし」などの行動を体験的に行う指導など、子どもへの注意喚起を徹底する。

他にも多々あるが校長は最後の砦である。ここで見逃してしまうと取り返しのつかないことになる。心して砦の役目を厳しく果たし子どもや教職員を守るようにしよう。

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