【連載】目指せ管理職 選考試験を突破しようⅢ 第11回 面接対策その2当日の心得

教育新聞 教育管理職研究会編


 

管理職として真摯な態度で臨む
○会場に確実に到着するよう万全を期す

面接試験は、面接場面・時間だけと考えがちであるが、会場での受付から始まり、当日の全てが終了するまでと考えたい。面接試験では、表現、服装、態度、応答内容等から、管理職としての適格性やふさわしい人柄であるかが判断される。

交通手段は、当然のことながら自家用車は避け、公共交通機関を利用する。あらかじめ面接会場の下見をして、時間の余裕をもって会場に着けるように心がける。また風水害等による交通遮断など緊急の事態も想定しなければならない。その際の対応の仕方、会場への連絡方法(会場の電話番号)などを確認しておく。これらがしっかりしていれば、会場までの安全の確保や時間的にも精神的にも安定感を得られることは間違いない。

○待機時間の使い方

面接を待つ間ほど緊張する時間はない。深呼吸をして服装を正し、心を落ち着かせて臨みたい。ただし、一定の緊張感を持ち続けることは必要であり、同じ年代の受験者が集まることになるので、若い頃の同僚などと再会する場合もあるが、親交を深めるのは面接後、別の場所に移動してからにするなどに心したい。

○笑顔を忘れない

面接は「自分の欠点を見られる場」ではなく、「自分の良さをアピールできる場」であると認識したい。マイナスのイメージではなく、プラスのイメージとしてとらえ直し、面接をスタートしたい。そうすれば、心に余裕ができ、自然に笑顔が生まれるだろう。

面接時には、その人の癖が出ることがある。手の置き方、足の向きや座る姿勢、表情などにも十分に注意が必要である。清潔感のある服装や好感の持てる振る舞いが必要なのは言うまでもない。

○答えは「端的に」「具体的に」

管理職としての取り組みについて問われているのに、長々と説明に時間を要してしまうのは避けたい。質問の趣旨・内容を判断し、端的に答えたい。質問者は、その答えを掘り下げたい場合は追質問してくるので、それに答えればよい。また取り組みを問われた場合などには、具体的に、分かりやすく答えたい。もちろん、答えが質問者に正しく伝わるということが、その前提となる。

○想定外の質問への対応

事前準備でさまざまな情報を参考にして、あらかじめ回答を考えておいても、面接時の質問は多岐にわたり、想定外の質問をされることも少なくない。そもそも、学校現場においては、想定外の課題の方が多いといってもよい。管理職は、その場その場で瞬時に判断をしなければならない場合が多い。面接試験は、ある意味、これから「管理職として生きるための練習ができる機会」であるととらえたい。

また追質問には、「具体的にはどうするのか」が問われることが多い。具体案があれば、自信を持って答えたいが、答えに詰まってしまったら「具体策は、すぐには思いつかないが、さらに研修を積みたい」と正直に述べるのでもよい。

面接官は、「なるほど」と説得力のある答えを期待している。半面、完璧な回答だけを期待してはいない。答えが容易に見つからないときの「とっさの対応力」をも見極めようとしている。受験者がどんな態度で考え、どんな熱意を持って対応しようとするのかを、受験者の一挙一動から見ようとしているからである。

面接を通して、教育に対する確固たる信念、管理職としての心構え、部下を統率する力強さなどが面接官に伝わるとよい。それには、どのような質問にも真摯な態度で答えることこそが、大事なポイントであろう。