審議まとめ案 管理職としてここに注目~小学校 総則重視しCMの実施目指す

中教審の「次期学習指導要領に向けたこれまでの審議のまとめ(案)」が公表されたことに伴い、学校現場の責任者である校長としてはどこに注目したらよいか、そのポイントを小・中・高校の校種別に本紙論説委員に「審議のまとめ案―管理職としてここに注目したい」と題して論じてもらった。


教育新聞論説委員 寺崎千秋

「審議のまとめ案」では、重要キーワードとして「社会に開かれた教育課程」「カリキュラム・マネジメント(CM)」「主体的・対話的で深い学び」を示し、これらの趣旨やその実現に向けた取り組みの重要性を論じている。

重視する資質・能力については、従前の議論を踏まえ「知識・技能の習得」では「生きて働く」を、「思考力・判断力・表現力等の育成」では「未知の状況に対応できる」を、「学びに向かう力・人間性の涵養」では「学びを人生や社会に生かそうとする」に整理している。この「生きて働く」「未知の状況に対応できる」「学びを人生や社会に生かそうとする」についてこれまでとの違いやその意義をしっかりと踏まえ実現に向けて取り組む必要があろう。

「論点整理」等でも示されていたように、「総則」についての位置づけを改めて重視している。教科横断的な視点で教育課程の力を発揮させる「カリキュラム・マネジメント」が行えるよう、教科等それぞれで育成される資質・能力を明確にしつつ、教育課程全体としての教科横断的なつながりを学習指導要領の要、基本原則である「総則」に明示する。

そして、各学校が学習指導要領に基づき「何を学ぶか」「どのように学ぶか」「何ができるようになるか」を組み立てることができるよう「総則」の柱立てを構造化するとしている。総則についての学習を教職員全員であらためて取り組み、準備する必要がある。

小学校で重視し示されていることは、低学年の「スタート・カリキュラム」「義務教育9年間を通じた能力の育成」「学習や生活の基盤づくりとしての言語能力の育成」「国語教育における育成すべき資質・能力の明確化と指導内容の構造化」「外国語教育の重視」とその取り組み方、「授業時数」に関する扱いなどである。

いずれも、カリキュラム・マネジメントと関連する重要事項であり、現在の学校が目一杯の実態を考慮し、どのように学校改革を図るかが問われることになろう。

【新学習指導要領で審議まとめ(案)~識者に聞く・解説~】


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