【連載】活躍する退職校長会(5)北海道退職校長会

通学路の安全を守る
通学路の安全を守る

登下校などで安全を見守る

北海道退職校長会を組織する小樽市退職校長会の取り組みを中心にお伝えします。

1.活動までの経過

平成13年、大阪教育大学附属池田小学校の惨事を始め、京都市、伊丹市、奈良市の児童の悲惨な事故や事件が頻繁に起き、子どもたちの生活環境が悪化の傾向にありました。

小樽市退職校長会では小樽市からこのような惨事を出してはいけないとの思いで、子どもたちの生活環境に目を向け、長い時間をかけて、教育支援活動の在り方について、内容と活動の方法を検討してきました。

その結果、通学路における子どもたちへの安全確保と挨拶・呼びかけをする「ふれあい・サポート活動」を16年8月から始めて、今日に至っています。

2.活動開始までの準備

教育支援活動検討委員会を設置し、組織の設立と実施計画を立て、趣旨に賛同する会員を募集することにしました。

16年度小樽市退職校長会総会で、8月から「ふれあい・サポート活動」の教育支援活動に取り組む決定をしました。

活動開始にあたってアピール文書を作成し、各教育関係機関や諸団体(計14)への説明やアピール活動を行いました。

巡回活動者は、各学校に挨拶し、児童に紹介され、18年8月19日から活動を開始しました。

3.巡回方法

巡回範囲は、会員が居住する小学校区内とし、巡回活動期間は、無理なく活動できる期間とおさえ、長期休業前10日間・長期休業後10日間とし、春・夏・冬期の計60日間としました。

巡回は、通学路を主に登校時に行い、できるところから下校時も行うことにしました。

巡回時間は、始業前1時間くらいを目途としました。巡回時は、退職校長会が作成した帽子・腕章・ベストを着用します。問題発生時の対応マニュアルを作成しています。諸問題が生じた場合、当該学校に連絡し、小樽市教育委員会、小樽警察署に協力要請を行うことにしています。

4.組織・運営

運営委員会を13人で構成し、年3回運営委員会を開催します。そこで、各学校で巡回した子どもたちの様子や環境の状態等を集約し、課題を整理して、全会員、各小・中学校や関係機関に配布しています。(年3回)

5.成果と問題点

子どもたちや地域の人びととの信頼関係が一層強まりました。本会の活動が深まり、地域で子どもを見守る活動が一層広がりました。巡回時、ベストを着用し、好評を得ています。

この活動は、継続が大切です。そのため若い会員を増やしていかなければなりません。

6.広がり

21年、札幌市で開催された「北海道教育の日」で、北海道教育関係者が多数参加する中で「ふれあい・サポーターの会」の取り組みを発表する機会を得て、多大なる好評を得ました。

小樽市における「教育の日」を推進する会(二十数団体加盟)の「安全・安心をサポートする」活動は、「ふれあい・サポーターの会」の活動が基に生まれました。活動期間中、1日平均約2千人もが『挨拶・呼びかけ運動』に参加していただいています。

「ふれあい・サポーターの活動」が、25年、教職員生涯福祉財団発行の「教職員の生涯設計」読本(1万1千部発行)に載り、全国に紹介されています。

この幼い命を守ろうとする活動が、退職校長の力により、全道に、そして全国に広がっていったらすばらしいだろうと、夢を持ち続けています。

(担当・永田貴信)

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