【連載】カリキュラム・マネジメントとチーム学校の連動 第1回 学校の体質を変えるため

高知県教育センター若年教員研修アドバイザー 西留安雄

 

「チーム学校」「カリキュラム・マネジメント」「アクティブ・ラーニング」など、次期学習指導要領に向けて新しい用語が出てきている。なぜ「新語」が出てくるのだろうか。それは、学校が、学習指導要領の理念に基づいた経営や方策を習熟しきれていないので「新しい用語」から迫ろうとしているからのように思われる。

現行の学習指導要領にも、これから出てくる「新語」の理念や方策は記述されている。だが、授業が変わっていないのだ。特に学習指導要領は、児童生徒の自主的・自発的な学習活動の授業を求めているにもかかわらず、その趣旨が浸透せず、相変わらず講義型の授業が多い。校務運営も多忙感を理由に、従来の学校運営方法を踏襲し、変えていない。地域人材を活用しきれていない。解決しなければならない課題が山積しているのだ。

こうした課題を解決するために、中教審は「社会に開かれた教育課程」を提唱している。これまでの教師だけで学校運営をする、地域や小・中学校との連携は進めるが本質は変えない、こうした学校の体質を変えるためである。戦後の学習指導要領の大きな転換点ともいわれている今次の次期学習指導要領に向けた改訂論議の趣旨を大事にし、力強く「チーム学校」と「カリキュラム・マネジメント」を進めていくとよい。

「チーム学校」とは、教職員だけでなく、学校に関わる多くの人材(心理士・福祉関係者・地域人材)で組織的に教育活動を進めていくことである。「カリキュラム・マネジメント」とは、学校の課題を教育課程の改革だけで迫るのではなく、経営活動や教育活動の複合的な視点から解決をする方法である。「カリキュラム・マネジメント」がうまく機能するば「チーム学校」が完成する。

「カリキュラム・マネジメント」には、いくつかの要素がある。この要素が互いに連携し合い、活性化したとき、初めてそれぞれが機能する。

連載では、その要素である「校務改革」「校内研修改革」「人材育成」「学力向上の推進」「学校文化の創造」「地域人材の活用」「授業改革」等を順にまとめていく。

(元東京都東村山市立大岱小学校長)

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