【連載】若手を育てる学校経営マネジメント 第3回 校内研は教員育成の好機

2年生の研究授業
2年生の研究授業

明星大学教育学部特任准教授 深井薫

 

校内研究は、教員を組織的に育成するための格好の機会である。区市の研究奨励校や、都道府県教育委員会・公的研究会等の研究を積極的に活用することで、教員の力を高められる。

教員は、職に就いている限り、児童の育成のために、研究と修養に努めなければならない。

教員として、児童の魂を育てる尊い職務を行うことで自己実現してほしい。自分はできる教員だと思ったら退化するのみ。常に謙虚さをもち、気づきと内省によって成長する。この気持ちを教員にもたせながら、組織的に校内研究で人材育成をしていった。

前回の職員会議の活用と同様に、校内研究会で、若手、中堅、ベテラン教員が同じ立ち位置で、実力をつけるよう育成していった。自校が初任校の者は、他地域に異動しても職務に耐えられる力を付けさせたい。具体的に以下に記す。

1点目は、校内研究での研究発表の経験がない教員は全員、前年度までに研究発表校に見学に行かせる。若手ばかりでなく、発表経験のない教員もいれば、底上げにつながるからである。

2点目に、学級経営の基本である学習規律や生活規律のスタンダード版をつくることで、児童も6年間を通して落ち着いて学校生活を送れるようになり、学力向上や、いじめ防止にも役立つ。若手教員にとっては安心して児童に指導ができる。

さらに、児童が中学校に進学したときに学習や生活規律が身に付いていれば、中学校での指導にもよいし、小中連携にも好影響を与えることができる。5、6月ごろ学級経営案が作成できたら、校内研究の時間に教員同士交流を行う。年度末は時間がとりにくいが、成果の交流をすることで、若手教員の勉強になるし、中堅教員の刺激にもなる。研究の一環として教室環境や言語環境等も整えることは、若手教員の育成につながる。

3点目は、最低年1回、研究授業を行い、学年内でも授業研究をし、校内で公開し、当事者意識をもたせながら研究を進めた。

4点目は、授業で児童の言語活動の交流授業の充実を図った。若手はともすると一斉授業で、一問一答型になりがちである。そこで、教師の発問や、児童の交流での言葉かけについて深めるよう具体的に指導を行った。

5点目としては、研究会後の反省会にも講師を招き、講師のそばに若手席を設け、若手の学びの場となるよう工夫した。

以上、校内研究を通して、教員としての基本的な内容を学ぶ機会にした。

あなたへのお薦め

 
特集