【連載】学校管理職の危機マネジメント⑧ 11月 自分の身は自分で守る

危機マネジメントについて、校長のリーダーシップのもと、危機の回避や危機への対応についてマネジメントすべきことを取り上げてきた。

もう一つ、子供の側からの危機マネジメントの取り組みが必要である。つまり、安全教育や防災教育の視点からの子供の育成である。子供も一人ひとりが「自分の身は自分で守る」のがまずは原点である。そのための教育として知識・理解、能力や態度が、生活科、社会科、理科、体育、保健・体育、家庭科、技術・家庭、道徳、特別活動、総合的な学習の時間などに位置づけられている。これらを意図的、計画的、組織的に育むことが求められている。

安全教育や防災教育の全体計画を作成し、これに基づいて各教科等の指導内容を横断的、関連的に指導計画に位置づけ、体験的な学習や問題解決的な学習の指導を積み上げ、その充実を目指すようにする。

子どもたち自身にもマネジメントさせたい。以下はその例である。

▽自らの生活や行動を安全や防災の視点にいくつかの課題を設定し、日ごろの学校生活や家庭生活での行動を振り返り、生活や行動の仕方を正していくようにする。

▽安全点検は教職員が毎月実施しているが、子供たちにもその意識を持たせるようにする。清掃当番等で担当する教室や施設等の床や壁、廊下等の安全確認や異常の有無などを点検日に合わせて子供自身も行う。問題を発見したらすぐに担当教員に連絡する。

▽避難訓練では、代表委員会や生徒会の役員が訓練の様子を観察し評価して、成果や課題を話し合い、より適切な避難訓練のあり方や行動について全校に提言する。

▽避難訓練がいい加減であれば、校長が一喝してやり直しを命じ、どうすればよかったか、を子供たちに考えさせ、再度、計画してやり直しに取り組むようにする。

安全・防災について子ども自らが目標を立て、取り組み方を考え実践し振り返って、さらに身の守り方を確実なものにしていく。すなわちマネジメント力を高めることである。

あなたへのお薦め

 
特集