【連載】カリキュラム・マネジメントとチーム学校の連動 第5回 教育課程サイクルを見直す

高知県教育センター若年教員研修アドバイザー 西留安雄

 

年度末は、学習のまとめをする時期だ。だが、行事に追われ、子供も教師もゆとりがない。このような中で、子供は、教師とのふれあいを求めるが、教師の「あとで……」が優先し、子供の願いに応え切れていないのが現状だ。こうした常識は、どこからきているのだろうか。

教育課程は年度替りが当たり前であり、例年と同じように教育課程の編成を行う学校常識がある。年度の終了や年度替わりは、会議を行うのが当たり前であると思い込んでいる学校常識もある。

m20161114_03
、学校の教育課程は4月から始まり、翌年3月までの1年間となっている。元勤務校では、この教育課程サイクルの常識を崩した。12月までに学校評価と新年度計画を終えるようにした。そして、学校独自で1月から新年度の教育課程を新しい学校運営組織で行うように改めた。(図)

教育課程は、毎回の教育活動後に新年度案を作成をするようにした。DCAP直後プランだ。7月に前期の学校評価を行う。夏季休業中に教科の指導計画を作成する。10月に後期の学校評価を行う。11月に新年度の行事予定を作成する。12月に新教育計画を完成する。1月から校務分掌で新教育課程を進める。クラブ・委員会活動も1月から開始する。

12月決算により、教職員の精神的なゆとりにつながった。そのことにより、子供の学習面や生活面の落ち着きにつながった。

教育委員会への教育課程届は3月に行った。教育課程が12月までに完成しているため、教育委員会から多くの提出書類を求められても即座に対応できた。転任者の校務務分掌は、新しく異動してきた職員がその分掌を担当することにした。

年度末に学校評価や新年度計画を行うのは、子供との対話を閉ざすことになる。学力の定着にも影響する。学校や教師にゆとりがないと、例年通りの教育課程を続けることになるので、変えるのが望ましい。高知県越知町立越知小学校は、12月決算を実施しているので、問い合わせをしてほしい。

あなたへのお薦め

 
特集