【連載】目指せ管理職 選考試験を突破しようⅢ 第23回 学校運営

行事を見直す観点は何か
○「例年どおり」を廃す

新年度が始まり、半年以上が過ぎた。校長が年度当初に明示した学校経営の指針(具体的・重点目標)は、年度の中間で、どのように推進されているか見直しをする必要がある。それを後半の教育活動や次年度の計画づくりに生かしていきたい。

ここでは、その見直しの例として、教育課程内に位置付けられた学校行事を取り上げ、教育活動の充実に迫る学校運営について考えたい。

学校行事についてはさまざまあるが、ほとんどが学校全体、全児童生徒に関わった活動である。「例年通りに実施すればよい」などの教職員の意識を廃し、活動の重要性から、行事ごとに必要性や効果等について検討していくことが重要である。どのような観点で学校行事を見直したらよいかを考えてみたい。

○学校行事の見直し

学校行事((1)儀式的行事(2)文化的行事(3)健康安全・体育的行事(4)遠足・旅行・集団宿泊的行事(5)勤労生産・奉仕的行事)は、その目標を達成するために、日常の各教科等の成果や地域との連携、教育施設などを総合的に活用するとともに、体験的な活動を重視したものとしたい。またこの活動には、児童生徒の日頃の学習・学校生活が総合的に現れてくることから、日々の学習の集大成であり、日頃の指導が反映される。学校全体の評価を具現化したものであるとも考えられる。

その意味で、各行事が学校教育目標を達成するのに適切であったのかの確認が、非常に大事になる。

4月から入学式、運動会、旅行・集団宿泊等々、多くの行事を実施してきている。記憶が鮮明なうちに、各行事について教職員全体で見直しをすることが大切である。

見直す観点については次のようなものが考えられる。

▽行事立案に当たって、目標、活動内容は明確であったか。特に、児童生徒が集団活動に積極的に参加し、感動体験や達成感・充実感を味わえる内容構成であったか。
▽指導、体制は十分であったか。教職員の負担や準備に要する時間はどうであったか。
▽児童生徒が教師の指導のもと主体的に取り組めたか。
▽「○〇行事」を実施し、それにより、教育的効果(児童生徒の向上)が達成できたか。その効果が児童生徒の学校生活の向上につながっているか。
▽実施時期は適切であったか。
▽事後の評価は適切に実施されたか。アンケート(児童生徒・教職員・保護者)等の結果を十分に検討して見直しに役立てたか(アンケートの項目・方法はよかったか。結果から改善点や改善方策を提示できたか)。
▽行事の内容が、児童生徒の実態に応じてできたか。特に近年、運動会・体育祭での集団演技における安全への配慮が大きな課題となっている。事故のないよう、安全に十分に配慮できたか。
▽体験的な活動を取り入れ、効果的に展開できたか(保護者や地域の方々の協力・支援を得られたか。児童生徒が協力してまとめたり発表しあったりするなど学習の深化が図られたか)。

今年度末には、学習指導要領が改訂され、平成32年から、小学校から順次実施される予定である。今次の改訂では、各校での教育活動に関わり、「社会に開かれた教育課程」の必要がいわれている。学校行事は特に地域社会の理解や連携によるところが大きい。この点に留意しながら、自校の学校行事をさらに充実するよう管理職として全力で学校運営にあたりたい。

〈参考〉

▽学校行事の目標=学校行事を通して、望ましい人間関係を形成し、集団への所属感や連帯感を深め、公共の精神を養い、協力してよりよい学校生活を築こうとする自主的、実践的な態度を育てる。
▽学校行事の内容=全校または学年を単位として、学校生活に秩序と変化を与え、学校生活の充実と発展に資する体験的な活動を行うこと。

(小・中学校学習指導要領)

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