【連載】若手を育てる学校経営マネジメント 第6回 主任連絡会は中堅育成の場

落ち葉ひろい
落ち葉ひろい

明星大学教育学部特任准教授 深井薫

 

前回までは、従来の組織の中で、若手、中堅教員を含め教員全体に働きかける人材育成を記してきた。

今回は、特に中堅教員を中心とした人材育成について記してみたい。学校によって多少違いはあるが、学校では、50代以上の教員が退職して少なくなり、20代の若手教員が増加している。そのような学校の中で、活躍を期待したいのが30~40代前半の教員である。中核となるのは学年主任層であり、主任連絡会として月1回程度設定した。

主任連絡会では、学校の課題に合わせて、(1)経営参画意識の向上(2)企画力の向上(3)若手教員の育成指導を目的にした。この集団を機動力ある集団に変身させたい。

(1)教務主任を補佐する形で、中堅教員に学校運営を考えさせることで経営参画意識を育てる。例えば、いじめの起こらない学級をつくるために学級や学年でどのような対策を立て、実践したかを交流し、まとめ、報告する。学習習慣や、生活習慣の統一版を「〇〇スタンダード」として学年で出し合い、学校としてまとめ、学校の基本姿勢にしていくなどである。

(2)学校の課題をあぶり出し、解決を図りながら、中堅教員の企画力を高めていく。例えば、授業の中で指導が効果的に行われていなかった書き初めの練習を学年で行うための企画をし、実践するなど、前例踏襲に安住する教員を覚醒させる。学校目標に基づき、毎年行われる学校行事などについても、毎年見直しを図り活性化させていく。マンネリ化した地域清掃から全校での落ち葉ひろい、落ち葉掃きを企画実践するなど、児童主体の活動を取り入れていった。

(3)若手教員を指導育成することによって中堅教員も伸びていく。学年は、ベテラン、中堅、若手が学年を構成するように配慮しているが、その中で、中堅が若手を指導できるよう力を付けていく必要がある。学年内で若手教員が困ったときに相談できるメンターに中堅教員を位置付けたい。その若手教員の悩みを出し合い、話し合う場としても、主任連絡会を活用できる。さらに授業での指導方法についても、他の教員に遠慮せず相談できる関係を作り、中堅教員の育成を図った。

以上、中堅教員の育成の場としての主任連絡会について記した。中堅教員を育成することは、将来の学校経営を担える人材の育成でもある。教員が前向きで元気な学校は児童も明るく元気である。

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