【連載】活躍する退職校長会(11)大分県退職校長会

下毛退職校長会会員による「学びのススメ塾」
下毛退職校長会会員による「学びのススメ塾」

全郡市で充実した学校支援

大分県退職校長会は、郡市持ち回りによる地域活動懇談会と「教育の日」の取り組みを2大事業に掲げ、会員の生きがいづくりと学校支援に長年取り組んできました。本紙のテーマが「学校を軸に地域の教育を支える活動」ですので、「教育の日」の取り組みに絞って述べていきます。

1.県下に広がる学校支援の輪

「教育の日」の取り組みが、11月11日の「おおいた教育の日」前後だけで終わってはいけない。毎日が教育の日であるべきです。平成19年度は教育の日の活動内容および推進体制について、将来を見通した在り方についての意見に終始した年でした。翌年には、県退職校長会の基本的な立場が理事会で承認されました。

▽目指す方向性=次世代を担う心豊かでたくましい子供たちの育成
▽基本姿勢=地域社会とともに学校を支援する
▽活動内容=学校支援、日常活動、啓発活動、行事・催し物活動、県市町村との連携活動
▽推進体制=条例化、規則化、組織の拡充、地域活動懇談会の教育の日推進分科会

平成21年には、「学校からの支援の要請があれば、積極的に参加するよう会員に呼びかける」ことが理事会で承認され、その年には、早くも多くの退職校長が学校支援に関わりました。平成22年以降、退職校長による学校支援は、全郡市に広がりを見せ、会員の積極的な参加、活動の継続が見られるようになりました。

また退職校長会員だけでなく、地区教育懇話会による学校支援をはじめ、市や団体を挙げての取り組みも実施されるようになりました。現在、特に目立つのは、市町や教育委員会との連携のもとに、まちぐるみ、地域を挙げての学校支援へと発展していることです。

2.主な活動の概要

各郡市の退職校長会は、学校との話し合いの場を持ち、学校支援の年間計画を立て、日常的に実施しています。学校も学校支援には好意的です。また平成23年頃から市町や県PTA連合会も子育て支援に積極的に取り組むようになってきました。主な活動例は次の通りです。

(1)退職校長会の主な活動例

(1)学習支援=放課後・土曜日・春季・夏季・冬季休業中の補充学習、読み聞かせ、俳句、書写、図工、郷土史、ミシン等の指導
(2)体験活動支援=農業体験、昔の遊び、物づくり教室、囲碁・将棋教室、工作
(3)環境支援=樹木の剪定、草刈り、遊具のペンキ塗り、花壇整備
(4)登下校安全支援=登下校の見守り、あいさつ・声かけ運動
(5)学校行事等の支援
(6)スポーツ支援=駅伝の補助員
(7)ふれあい支援=教育文化祭

(2)事例「下毛退職校長会の取り組み」

下毛退職校長会員は、小学校11校を対象に、春夏冬の休業日に「学びのススメ塾」を年間11回開催。対象学年は4・5・6年生で国語と算数を実施しています。

(3)市・団体の主な活動

(1)豊後高田市「教育のまちづくり」〈地域総ぐるみによる子育て 学びの21世紀塾〉
(2)竹田市「竹田市教育のまちTOP運動」〈「知・徳・体」調和のとれた子供の育成〉
(3)宇佐市「ふるさと寺子屋塾」〈国際的に活躍できる総合的な人材の育成〉
(4)大分県PTA連合会「保護者心得六箇条」〈保護者自ら子供に手本を示そう〉

3.成果および今後の展望

退職校長会が始めた学校支援は、郡市退職校長会の活動だけでなく、市、PTA連合会の取り組みにも見られるようになり、大きな成果を挙げることができました。今後の取り組みの重点は、各市町村にふさわしい条例制定ができることに力を注いでいきます。

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