【連載】学校管理職の危機マネジメント⑨ 12月 人材育成の基本を踏まえる

人材育成(後輩の育成)は、校長の重要な職務の一つである。

その内容や結果は学校の教育の質の担保や向上に関わるものであり、子供に直接的に影響を及ぼす。また、保護者や地域住民からの信頼の獲得にも大きく影響する。人材育成に当たっては、当然のことながら、一人ひとりの教員の思いや願い、個性や特性、力量等の実態などに応じて行うことが求められるが、未来を開く子供の教育においてこれからの教師に求められる資質能力等を踏まえ、意図的、計画的、組織的、継続的、発展的に育成していくことが必要である。

中教審答申「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(平成27年12月21日)では、これまで不易とされてきた「使命感や責任感、教育的愛情、教科や教職に関する専門的知識、実践的指導力、総合的人間力、コミュニケーション能力等」の資質能力に加え、これからの時代の教員の求められる資質能力として以下を示している。

▽自律的に学ぶ姿勢を持ち、時代の変化や自らのキャリアステージに応じて求められる資質能力を生涯にわたって高めていくことのできる力
 ▽情報を収集し、選択し、活用する能力や知識を有機的に結びつけ構造化する力
 ▽アクティブ・ラーニングの視点からの授業改善やICTの活用、発達障害を含む特別な支援を必要とする児童生徒等への対応などの新たな課題に対応できる力量を高めること
 ▽「チーム学校」の考えの下、多様な専門性をもつ人材と効果的に連携・分担し、組織的・協働的に諸課題の解決に取り組む力の醸成

これらは学校内・一校長だけではできない。今後の制度改革や国全体としての取り組みとともに教委や大学などとの連携を視野に入れることが必要である。

その上で、足元の学校においてしっかりとした人材育成計画を立てて育成していく力量が、校長に求められる。

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