【連載】若手を育てる学校経営マネジメント 第7回 若手研修でスキルアップ

学年書き初め練習
学年書き初め練習

正規の若手教員や、研修が十分に受けられない若手の臨時的任用教員も含めた若手研修によってチーム学校の力を付けた例を示す。

若手研修は、月1回程度、スキルアップ研修と称して、会議のない木曜日の放課後に行った。事前に予告するので、内容に関心のある他教員も自由に参加できる。

内容は、学級経営全般についてである。各教科の授業、生活指導、特別活動など基本的な力を付け、チーム学校として組織的に教育活動ができるようにしたい。私一人では力が及ばないので、支援いただける方々に手を貸していただいた。講師は、外部講師、校内の教員、校長、保護者、地域の方などで、話や実技指導を行った。いくつか事例を挙げる。

外部の大学講師を招いて、特別活動について学んだ。校内の教室環境見学会を行い、学び合った。市の教育センターの指導員にも図書館関係や特別支援教育や配慮を要する児童の指導法などについて話していただいた。

教員の中で得意なものを教え合うのも、研修の一つである。運動会が近くになれば、体育の得意な教員にラジオ体操を指導してもらい、皆で学び合った。

保護者の中にプロの樹脂粘土作家がおり、その方をお呼びして、作り方を教わった。図工や生活科、特別活動で使える樹脂粘土でのペンダントや洋菓子作りは、児童も意欲的に活動できた。

3月の6年生を送る会でのプレゼントや、1年生を迎える会のプレゼントなどに活用された。児童の興味関心を高める工夫を教員が自らできるようにさせたいものである。

若手の書き初め指導には、硬筆と毛筆と2回に分けて校長が指導した。硬筆では、手本を作り直し、鉛筆の濃さ、字の大きさ、字形、名前の書き方等について実践的に指導した。毛筆では、手本を拡大し、学年組の字配りも考えて作り、臨書させ、実践させた。おりしも書き初め展で廊下に作品を掲示したところ、産休代替の若い教員が保護者から、子供の作品の見事さを褒められ、自信が持てるようになった。

日々の生活指導面でベテランが常識と思っていることが若手教員には抜け落ちている場合が多い。特に低学年で教室の整備や清掃、給食指導を一から指導し、若手教員も自信を持ち、全学年が同一歩調で児童に指導できるようになっていった。

教員が楽しみながら学び、成果を児童に還元できるような研修を行い、学級の円滑な経営と教員自らが創意工夫して教材開発ができるようになっていった。

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