【連載】活躍する退職校長会(13)群馬県退職校長会

地域の教育力を活性化させる「教育の日」を推進している
地域の教育力を活性化させる「教育の日」を推進している

存在感のある会を目指して
1.群馬県退職校長会の概要

群馬県退職校長会は、昭和40年に119人で発足しました。名称は群馬県の形が大空に舞う鶴の形に似ていることから「群馬鶴青会」としました。発足と同時に全国連合退職校長会に加盟し、名称も昭和45年の総会で「群馬県退職校長会」に改称しました。今年度は会員数1750人、15支部でさまざまな事業に取り組んでいます。

本会の組織は会長、副会長、書記、会計、監事および事務局による本部役員と、各支部1人の理事および女性代表理事から構成され、それぞれ総務部、事業部、広報部、教育の日委員会、調査研究委員会に所属し、退職校長会の企画、運営にあたり、支部との連携を図りながら具体的な活動をしています。

昨年度は創立50周年を迎え、記念式典、記念誌の発行などの記念事業を実施しました。今年度は関東甲信越地区退職校長会連絡協議会群馬大会を、1都9県が参加し開催しました。

2.「市・町・村教育の日」推進大会を開催

次に、特色ある本部や支部の活動について紹介します。

本県では、平成19年3月に「ぐんま教育の日」が県教育委員会の要綱で制定され、同年4月1日から施行されました。11月1日に制定された「ぐんま教育の日」のフォーラムでは、参加児童生徒が研究発表や地域芸能などを披露しました。

市町村教育の日の制定についても、各市町村教委に各支部が要望書を提出したり、「教育の日」交流大会や推進大会などを開催したりと、積極的な活動をしてきました。

その結果、現段階で、前橋市をはじめとして4市2町1村に「教育の日」が制定されました。

市町村教育の日の制定をさらに推進するために、今年度の推進大会は、群馬県教育振興会と共催して、その加盟団体である多くの教育関係団体などや、各教育委員会の参加を得て、千葉大学教育学部の天笠茂特任教授を講師に「地域連携の具体的推進と教育の日」というテーマで講演していただきました。この推進大会を手掛かりとして学校、地域、教育行政機関が一体となって教育振興の気運を高め、「教育の日」の制定につなげていけるよう活動しています。

3.調査研究報告書を発行

調査研究委員会では、教育振興に役立てられる課題について、アンケートを実施、その結果を報告書にまとめ、群馬県退職校長会からの問題提起や提言として、教育振興の一助になればと考え、各教育機関に配布しています。調査の手順はテーマの決定、アンケート内容の検討、決定、配布、回収、集計、分析、考察、発行と慎重に行われます。

平成27~28年度は「学力向上」に目を向け、「生きる力を育む教育について考える~子供たちへの環境整備支援・学習支援・生活支援~」の報告書をまとめて発行しました。配布された報告書を読んだ方々から、意見や感想も寄せられています。

調査研究委員はそれらを励みとして、教育振興の一助となるよう調査研究に取り組んでいます。

4.特色ある支部活動

各支部では、地域の実情に応じた特色ある活動を実施しています。その一部を紹介します。

(1)富岡製糸場の解説員=地域との連携を図りながら、平成8年から観光キャンペーンの一環として19人の支部会員がボランティア解説員として活動を始め、世界遺産登録に貢献しました。

(2)夏休み学習ボランティア事業=教育委員会から「読書感想文教室」や「夏休み勉強お助け会」の講師依頼があり、支部活動の一環として学習ボランティアを実施しています。夏休みに日を決めて指導に当たります。児童や保護者からも好評を得ています。

(3)地域寺子屋事業への協力=地域の公民館に退職校長、地域サポーター、学生サポーターを配置して、学校帰りの中学生が立ち寄り、自分の課題に応じた自主学習ができる事業です。各地区の退職校長が、主にコーディネーターとして協力しています。

どの活動も退職校長会の一員であるという自覚と活動を通して、「存在感のある退職校長会を目指して」一歩一歩前進していくよう取り組んでいます。

(担当・原秀介)

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