【連載】カリキュラム・マネジメントとチーム学校の連動 第9回 OJTノート開発し人材育成

高知県教育センター若年教員研修アドバイザー 西留安雄

 

m20170123_02教員人材育成基本方針を受け、独自のOJTノートを開発し人材育成を図った。主任職の制度化、職階制の導入がなされたこともあるが、何よりも人材育成に危機感を持ったからだ。また全職員での約束事や、指導者層が指導するための手引書を開発するのを迫られる事態があったからである。

全職員によるワークショップで独自のOJTテキストを開発した。その巻頭言に次のことを書いた。

〜今朝、私の机に教務からの連絡事項のプリントがあった。若手が熱心に作成した文書である。おそらくこの連絡事項は、職員に浸透するであろう。しかし、これでよいだろうか。今朝、出した文書内容が来年も再来年も教育活動に反映しなければならない。ところが、これまで一過性で終わる場合が多かった。脈々と職員間でつないでいかない限り、価値ある教育活動はできない。中堅教師がこうしたことに気付き、全職員で方策を見いだした。それが教師間の約束事をまとめた「OJTノート」だ。若手に伝えたいこと、中堅教師として当然、身に付けておかなければならないことを記載したノートである。〜

このノートの存在をマスコミが知らせたため、全国から問い合わせがきた。早く作成すべきだったと後悔した。

OJTノートの作成に当たっては、まず、指導する内容のキーワードをワークショップで抽出した。その後、具体的な約束事を箇条書きで列挙した。

「出張の例」を紹介する。(1)副校長に一言言うようにする(2)旅行命令簿を提出する(3)学校から出発し、学校帰着とする(4)上着、名札のTPOを守る(5)印鑑を持参する(6)全日出張後は、翌日の「ちょこっと塾」で報告をする(7)1年に1回は、市外の研修会に行く(8)出張先でいただいた資料は、全職員に還元する(9)市の会合に欠席する場合は、副校長から連絡してもらう。

校内OJTから、職員の育ちが見えた。当たり前のことが当たり前のようにできるようになった。うっかりミスも少なくなった。若手教師が知らなかった、ベテラン教師が気付かなかったということがなくなった。

なお、OJTノートは、高知県越知町教育委員会のホームページで公開しているので、そちらを参照していただきたい。

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