【連載】学校管理職の危機マネジメント11 2月 人材ポートフォリオの活用

m20170206_03次年度の人事構想を立てるときである。一人ひとりの教員の力量を改めて確認し、配置を考えてみよう。その方法として図のような人材ポートフォリオを作成してみる。

学校経営で重視し求めている教員の資質・能力について、2つの要素から「高・低」や「強・弱」で4象限をつくり、それに教員を当てはめてみる。例えば、授業力と研修意欲、生徒指導と学習指導、人間関係と仕事力、リーダー性とフォロワー性等々、校長として大切にしたいことを要素として取り上げる。

図の場合では、Aは授業力が高く研修意欲も強いことからこれからの伸びが期待でき、リーダーとして研究主任や研究推進委員などで活躍する場を与えたい。

Bは授業力は高いが研修意欲は低い。ベテランに多く見られる傾向であるが、その持っている授業力を認めてどう生かすか・発揮してもらうようにするかが校長の手腕となる。

Cは研修意欲は高いが授業力は未熟というところ。授業を高める研修の機会や場を設定し、積極的に支援していくようにする。

Dは授業力・研修意欲ともに低いということで、子供にとっては困る存在である。本人がどう自己評価しているかを確認したり、その原因や背景が何かを把握したりするなどして、早急に計画的な対応を手立てすることが求められる。

このように、各象限に当てはめるのは、はじめの一歩である。一つだけでなく、いろいろな組み合わせを作って多角的・多面的に一人ひとりの教員のよさや課題を発見し、その後の育成や指導をどう行うかを明らかにして人事構想に生かすようにする。人材ポートフォリオを活用してみよう。

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