【連載】若手を育てる学校経営マネジメント 第12回 個とチームの総合力高める

明星大学教育学部特任准教授 深井薫

 

おもちゃランド
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今、学校は、多くの課題を抱えている。学校を訪問しても、管理職をはじめ教師たちの努力には頭が下がる。日々の教育活動の中やそれから派生したものの中には、一人ひとりの教師の力では解決が困難なことも多々ある。困難な課題にも、チーム学校として心を一つにして取り組んでいきたい。そのためには、一人ひとりの力量を高め、チーム学校としての総合力を高めていく必要がある。

特に若手教員には、学級経営力をつけさせたい。学級づくりと、授業力を高めていくことによって、学級集団の質が高まり、意欲的な児童に育ち、生きる力が育っていく。いじめの未然防止にもつながる。
さらに経験を積んだ中堅教員には、学校集団の質が高まるよう経営参画意識の向上を期したい。校長も副校長も、主幹教諭、指導教諭、主任教諭、教諭と職は違っても、教師として児童生徒を育てるためにある。ぜひチーム学校として、気持ちを一つにして、これからの学校をつくっていってほしい。

三十数年、小学校の教師として、教師や児童を指導してきた。立場をかえて、現在は大学で、教師を目指す学生を育てている。学生たちは、教師になろうと大学に進学し、2年時教職インターンシップでは、実際に学校現場で学び、多くの学生が教師という職業にやりがいを感じる。3年生になるとボランティア活動で児童に寄り添う。4年時の教育実習で教師という仕事を目指す。私は学生たちが、使命感をもち、一生学び続ける教師となるよう指導をしている。そして「心かよわせ 夢をはぐくむ」を実現すべく、謙虚に「我以外皆我師」の気持ちをもち続けて学び、内省し、自己を高めていってほしいと思う。児童生徒に寄り添いながら、児童生徒とともに、教師として自己実現することを願っている。

このシリーズは、学校経営面に掲載されているため、管理職に向けて書いてはいるが、教員や学生も読んでくださっていると伺った。自身の立ち位置からどのようにしていったらよいのか、方向が見えてくることと思う。管理職の皆さんの活躍を応援するとともに、若い人たちにも、大いに期待したい。そして児童生徒が成長し、たくましくしなやかに活躍し、21世紀の日本を切り開いていくのを願っている。

連載の最終回を迎え、つたない文章を辛抱強く読んでくださった皆さんに感謝申し上げる。(おわり)

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