【連載】学校管理職の危機マネジメント12 3月 危機マネジメントの振り返り

この1年間、事故・事件等の大・中・小・未然にかかわらず、どのような問題等の発生や発見があったかについて、その状況や対応、解決・未解決等々を総ざらいして、以下の観点から把握する。

▽危機の状況を事前に察知し回避することができたか▽危機の状況を把握し、速やかに回復させることができたか▽現在も継続している危機回復の取り組みはあるか、どうなっているか▽危機が生じないようにする取り組みは万全だったか▽子供たちの安全意識は高いか▽危機回避や身を守る資質能力は十分に育っているか▽教職員の危機管理能力は向上しているか、機能しているか▽危機管理に関する研修は充実しているか▽日頃から危機管理に関する関係機関との連携は密に取れていたか▽保護者や地域の人々との連携・協力体制は機能していたか——などである。

それぞれによかったことや効果のあったことを明らかにし、今後継続する。問題点については、改善が図られているかを確認する。改善点については、具体的な取り組み方を明らかにし、危機管理に関する各計画に加除修正して次年度に引き継ぐようにする。これもカリキュラム・マネジメントの1つである。

重要なのは、危機管理マネジメントにおいてもマネジメントサイクルを確立し、次年度に具体的につなぐことである。サイクルを確立しなければ再発の可能性は高くなると考える。心して「A」を「P」につなげ、安全・安心を確立していくようにしよう。

ところで、本連載では12月から2月まで人材育成に視点を当て、その基本や内容・方法を示してきた。これも言い換えれば危機管理の基本でもある。危機を発生させる要因の多くは人であり、これを未然に防ぐのも人である。「人は石垣、人は城」との武田信玄の言葉のように、危機管理も人材育成の重要な視点である。危機を察知し未然に防ぎ、自分の身を守れる子供を確実に育むことのできる教師の人材育成も、重要な危機管理である。

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