【連載】目指せ管理職 選考試験を突破しようⅢ 第35回 新年度に向けて

年度末に校長は何をすべきか

◯全職員で1年間を総点検

年度末は、今年度の学校経営を反省して次年度につなげる大切な時期である。昨年4月から学校経営がスタートして「目指す学校」づくり、そして学校教育目標がどの程度達成されて、どのように児童生徒が変容してきているのか、全職員で1年間の学校生活等を総点検したい。

それをどのように次年度に生かしていくかが大切である。この時期、校長は何をするべきか、考えてみたい。

◯目指す学校づくりが進められたか

当然であるが、学校は常に前進していかなければならない。現状のままでよい、は後退を意味する。主に次の項目について点検し、次年度に生かして前進していきたい。

1.「目指す学校」づくりについて
 ▽校内や地域人材の活用などを含めた指導体制を、「チーム学校」として構築できたか
 ▽「目指す学校像」は分かりやすく、全教職員の共通理解の上で取り組まれたか
 ▽教育活動の質の向上のため、専門性を中心としたチーム力を発揮できたか
 ▽児童生徒、教職員、保護者の関係は良好で、施設・設備等とともに学習環境を整えることができたか

2.学校教育目標の達成について
 ▽学校評価の結果はどうか。それを随時検討して教育活動に生かせたか
 ▽重点目標は、どの程度達成できたか
 ▽児童生徒・保護者の学校教育に対する満足度は上がったか
 ▽長欠者の数は減少したか
 ▽生徒指導上の問題はないか

3.教育課程の実施について
 ▽必要な授業時数を確保して、学習指導を深化・工夫して、思考力、判断力、表現力等の育成を図ることができたか
 ▽教育内容の主な改善事項の「言語活動の充実」「理数教育の充実」など実際の教育活動でどのように位置づけられ、児童生徒にどのような変容をもたらしたか
 ▽各教科達成基準はクリアできたか。数値目標を設定したところは目標を達成できたか
 ▽学年として必要な生活習慣・学習習慣・社会性などを身に付けさせることができたか
 ▽学校行事は、それぞれの目的を達成して、児童生徒の成長に役立ったか

◯自分自身を振り返る

校長室のいすに座り、目を閉じて1年間を振り返って次年度に備えることが大切。次の点などについて振り返ってみたい。
 ▽自己研さん等研修を深め、さまざまな職業の人と接して、自分自身を大きく成長させることができたか
 ▽毎日健康で充実した勤務ができたか
 ▽1日1回以上は校舎内外を点検して、児童生徒や教職員に適切な指導ができたか
 ▽いつも笑顔で公平に、児童生徒や教職員等に接することができたか
 ▽職員会議や職員打ち合わせなどでリーダーとして適切な指示・指導ができたか
 ▽次期学習指導要領の方向性等の教育情報を教職員に伝えたか
 ▽校長室をオープンにして、児童生徒や教職員・保護者に対し気軽に相談に応じることができたか
 ▽地域の行事に積極的に参加し、学区の多くの人と知り合えたか
 管理職には、いつ異動内示があるか分からない。引き継ぎの準備を心がけていたほうが、あわてないだろう。引き継ぎについては、事務的には「事務引き継ぎ書」(各市町村等教育委員会の「学校職員服務規程」に事務引き継ぎ書に関する規定がされている)により引き継ぎを行う。また事務的なこと以外の引き継ぎについては、形式的ではなく、正確な情報を提供し、現状をありのまましっかりと引き継ぎすることが大切である。