【連載】多様な先生に学ぶ 学外人材活用と体制 3 出前授業までの道筋を整える

NPO法人スカイ学校支援ネットワークセンター理事長 森本芳男

 

スカイ学校支援ネットワークセンターが地域・企業などからの依頼を受け、協働で出前授業プログラムを作成して学校に広報し、出前授業が行われるまでの手順を紹介します。

(1)地域・企業などからの相談受付

地域・企業の人たちが子供たちに何を願い、何を教えたいのかを聞き、それを理解させるための指導法について具体的にアドバイスをします。

(2)出前授業プログラムを作成

学習指導要領のねらいや内容、主体的対話的で深い学びの視点に即しているか、どの教科、領域の授業に適しているかなどをアドバイスし、フォーマットに沿って、出前授業プログラムを作成します。次の視点を一つ一つ確認しながら、協働で進めます。

▽ねらい=特に重要な事項です。なぜこの授業を行うのか。子供たちにどのように育ってほしいのかなど、授業者の思いや願いなどを明確にまとめます。
▽対象=授業の受講者(小学校低学年、高学年、中学生、保護者)を確認します。
▽講師=授業を行う講師は誰か。それは1人かグループかなど、人数を確認します。
▽形式=授業形態(クラス、学年、学校単位、希望者など)、授業時間(30分、45分、90分など)、土曜授業・朝自習・放課後活動・部活動・PTA行事などかを確認します。
▽内容=導入、展開、まとめを順序立て簡潔に表示します。特に実験、実習、体験、鑑賞なども含めて視点を明らかにします。
▽費用=無料、要相談、交通費実費、材料費、運搬費などについて確認します。
▽申し込み方法=学校が直接事業所に申し込むかなどを確認します。
(3)学校への周知・広報

相互で確認した出前授業プログラムは、教育委員会の決済を受けて印刷し、各学校の管理職、事業担当教員、各学年主任に必要部数を送付します。完成した個々の出前授業プログラムは、年度最後に「事業案内」として冊子にまとめ、配布します。

(4)学校からの申込受付

学校と地域、企業講師などで相談や調整をし、授業実施日を決定します。一覧表にして、それぞれが周知します。

(5)学校と地域、企業の講師の事前打ち合わせ

学校方針、教師や講師の願い、子供たちの実態について交流し、指導内容や方法、授業の場所や使用機器などを詳細に打ち合わせます。

(6)出前授業の実施

事務局は授業に立ち合い、授業担任や外部講師にアドバイスを行います。

(7)事業のまとめ・検証

事務局は担当教師からのアンケートや聞き取りを参考に、事業の検証をします。生徒や教師からの感想文、礼状などを地域や企業に送付します。このように、教育的な意義を十分に考えて出前授業を実施しています。