【連載】多様な先生に学ぶ 学外人材活用と体制 7 反響良く子供たちが変容

NPO法人スカイ学校支援ネットワークセンター理事長 森本芳男

事業の検証と総括のために、毎年学校および地域や企業からの感想や意見を集約している。

昨年度のアンケート結果は、「児童や生徒の授業への姿勢や反応」は、「大変良かった」と「良かった」を合わせるとほぼ100%、「学校の印象や教師の対応」は、「大変良かった」と「良かった」を合わせて92%に達していた。寄せられた感想や児童生徒の変容の一部を示す。

子供たちからは、「多様な授業でとにかく楽しい」「体験を通して新たな発見や気づき、驚き、感動がある」があった。実物に触れる授業で学びへの興味がわき、意欲も高まる。実社会を知り、なぜ勉強するのか理解し、目標が持てるようになったとの声もある。

子供たちは、さまざまな能力や可能性が発揮でき、普段は意見を言う機会の少ない子が人前で堂々と発表する場合もある。多くの魅力ある大人に接し、将来への夢を広げている。
教員にとっては、日々業務に追われ、教材開発の時間が持ちにくいので大変助かるという声や、各グループに講師が付く中で個々の生徒への指導も行き届くという感想を挙げている。

「年間計画に合わせた活用ができ、授業などに役立つ。担任だけでいろいろな役割を果たすのが難しいので助かる」とも述べている。子供の違った面や多様な変化に気づき、指導に役立つ点も評価する。

必要な道具や教材を用意していただき、専門家の力はすごいとの感想もあり、人が集まり学校が開かれたとの喜びも示す。
保護者からは「親子で考える機会が増えた。保護者に向けたメッセージもあり大変参考になった」との話も。「学校をよく知る機会が増え、先生方の大変さや苦労を理解できた」という声も出ていた。

地域・事業所は、「子供たちに教える中で逆に元気ややりがいをもらった。生徒が熱心に喜んで授業に参加してくれてうれしかった」とする。感想文が大変励みになり、学校で子供たちのために何か役立ちたいと思っていたので、実現できてよかったとの思いもあった。その他、企業にはイメージアップや将来の顧客確保に役立っている点があり、社員同士のコミュニケーションやモチベーションアップ、自社愛にもつながっていると話す。

学校での授業の際は、心構えなどを分かりやすく教えていただき、自信をもって授業が行えた点や他の自治体にないシステムで大変助かったとし、同様の方法や内容を広く他の地域にも広げてほしいという要望が届いた。

この事業は、子供たちが「生きる力」を培うとともに、学校と地域、企業の架け橋になる素晴らしい取り組みだと考えている。今後も、期待に応えるよう努力したい。

(おわり)