【連載】目指せ管理職 学校管理職合格講座 IV 第7回 ふさわしい作法で人となり表す

教育新聞 教育管理職研究会編

万全な論文対策を! その1
○普段からの心がけが対策の基本

管理職選考試験には多くの場合、面接とともに論文試験が実施される。論文試験は、文章から、その人にはどんな知識があり、どういう判断をしてどう表現する人物なのかを見るものである。論文からあなたを理解し、管理職としての適性を判断するものである。日頃から、次のような態度や学びを心がけたい。

(1)児童生徒を第一に考える姿勢を大切にし、他者を配慮するよう心がける。

(2)実例を通して法令を学び、法令集の使い方を工夫する。

(3)個々の教職員に意図的に話しかけるなどして、問題点をつかみ、教職員をまとめたり、動かしたりすることを学ぶ。

(4)教育情報に気を配り、ニュースや新聞などを通して社会の動きを知る努力を重ねる。

(5)些細なことでも記録したり、自分の考えを整理したりする習慣をつける。

○設問のねらいの正確な把握と対応を

(1)何を問うているのか(問題の把握)。

(2)設問を自分なりにしっかり受け止めているか(知識、背景の受け止め)。

(3)課題と実践の整理ができているか(論理性と説得性)。

(4)積極的な取り組み姿勢・決意はどうなのか(児童生徒愛と教育理念)。

○主張が明確で分かりやすい論文とは

(1)主張、結論の書き方から

▽頭括式=主張、結論をはじめに書く。

▽尾括式=主張、結論を最後に書く。

▽双括式=主張、結論をはじめと最後に書く。

※配当時間や字数によつて選択したい。

(2)文章の型から

▽三段法=序論・本論・結論(本論で比較・対照、肯定・否定、具体例など)

▽四段法=起・承・転・結

※一般的には、三段法(序論・本論・結論)で書かれる場合が多く、書きやすい。

○書くに当たっての主なポイント

(1)ねらいや根拠を述べる。

(2)自分の考えや主張を明確にまとめる。具体的な取り組みを記述する。

(3)開始と同時に時間配分をメモする。

(4)構成割合は、序論1~2割、本論7~8割、結論1割を目安にまとめる。

(5)柱立ては多くせず、重点をしぼり、論述する。

(6)一文が長文にならず、「だ、である」の常体に統一して書く。

(7)指定された字数がある場合、9割以上は書く。

(8)時間不足を考え、下書きは原則としてしない。また大幅な書き直しはしない。

(9)教育に対する熱意・決意や理想を自分の言葉でまとめる。

[参考]気をつけたい主な文章記号
。 句点 文の終わりを示す
、 読点 文の途中の区切りを示す
, コンマ 欧文の読点。数字の区切れに用いる。
・ 中黒(なかてん) 同種の名詞の並列の区切れに用いる。
「 」 かぎかっこ 会話や引用などに用いる。
『 』 二重かぎかっこ 書名などの引用に用いる。
( ) パーレン(かっこ) 補足的な説明や注記に用いる。
- ハイフン 主に外国語のつなぎに用いる。
~ 波形 感覚や省略を表すのに用いる。
_ 下線 語や句を強調するのに用いる。
… 点線 無言の状態や省略などを表す。
※ こめ印 注意事項などを表すのに用いる。
々 繰り返し符号 漢字の繰り返しに用いる。
(注)数字の表記で1、(1)などの使い方に気をつけたい。
関連記事