【連載】目指せ管理職 学校管理職合格講座 IV 第8回 力を付ける最大の秘訣は書くこと

教育新聞 教育管理職研究会編

万全な論文対策を!その2
○まず、たくさん書く

教職員は、普段、さまざまな文書を読んだり、書いたりしている。しかし、与えられたテーマについて一定の時間や字数の制限の中で論文を書く機会はほとんどない。したがって、書き方を知った上で、実際に書いてみるのが大事である。たくさん書くことによって書き方が身に付き、書くことに自信と余裕が持てるようになる。訓練をすれば、問題を見た瞬時に構成が浮かぶようになる。次のような取り組みをしてみたらどうだろうか。

▽まず、過去に出された問題を使い、時間をかけて型に沿った論文を書いてみる。

▽書く時間を設定し、指定された時間内、字数内で書けるように努力する。

▽他の人から出題してもらい、書いてみる。

▽書いた論文を他の人から評価してもらう。

▽管理職に指導してもらう。

次に、論文力を高めるための留意点を挙げていく。

○理解力を高める

(1)設問は何を求めているか→設問を熟読して、設問に含まれる課題を明確にする。

(2)社会に対する問題意識→日頃から社会に対する問題意識や基礎的な知識を持つ。

(3)教育に関する問題意識→教育に関する各地方の教育施策・指針を熟知し、新聞などに普段から目を通す。

○発想力を培う

(1)創造的で個性的な発想→一般論を書いただけでは、評価者にアピールできない。課題解決に迫る具体策があればよい。心に残るものにしたい。

(2)社会への関心→現代社会に対する基礎知識を培い、広い視野を持ち、膨大な情報の中から必要な情報を取り出し、豊かな発想を生み出す。

○構成力を高める

(1)一般的で効果的な構成→「序論―本論―結論・まとめ」(三段法)、単純だが説得力のある展開にする。

(2)「序論」→定義づけ、設問についての受け止めや問題提起をする。

(3)「本論」→設問に関する検討を行う論理的展開の中心部分。自分の意見を明確に提示し、具体例の根拠の提示を行う。論点を絞り柱立てをする。インパクトのある見出しをつける。

(4)「結論・まとめ」→本論をまとめるものであるから、書き始める前に結論を一文にまとめておくと文章がぶれない。自分の意見を簡潔にまとめ、問題解決への決意・熱意が伝わるように記述する。

○記述上の留意点

(1)管理職(校長、副校長・教頭)の立場から述べる(管理、監督、経営)。

(2)論文としての構成、時間配分を考える(余白を使ってメモするとよい)。

(3)文字は丁寧に書き、句読点は適切に使用する(読点は読みやすくするための息継ぎ)。

(4)序論(書き出し)と結論(まとめ)を照応させて述べる(下書き、大幅な書き直しは時間的に無理である)。

(5)論旨の焦点化、一貫性に留意して述べる(ねらいや根拠を明確に)。

(6)主語と述語の関係を明確にし、長文を避ける(重文、複文には気をつける)。

(7)事例を挙げ、具体的に考えを述べる(分かりやすく、説得力があるものにする)。

(8)自分の経験を生かし、個性的な論文にする(自分の考え、思いを明確にまとめる)。

(9)不適切な用語は使用しない(父兄会→保護者会、外人→外国人など)。

(10)専門用語を使う場合は、簡単な説明を加えるようにする。「PDCAサイクル」→P(計画)、D(実施)、C(評価)、A(改善)など。

関連記事